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コツッコツッコツッ
暗闇の中を歩く音が響く。
暗闇の中を歩いている者は、目の前が何も見えなくても、歩く速度を変えず歩いている。
とても長い時間、その者は無言で歩いている。
しばらくして少しづつ光が入ってくる。
暗闇の為に何も見えない訳ではなく、実際に何もない。
その者が歩いている道もない。
その者は空中を歩いていた。
光は段々と強くなっていき、まるでその者の周りに、散らばっていくような錯覚を覚えるが、光の正体は星々が放つ光であった。
「遅い。いつまで待たせる。」
気づけば星々の間を歩いていた者の目の前に、一人の子供が立っていて、その感情を隠そうともせず歩いていた人物に怒りの感情をぶつける。
怒っている子供は、少し長めの黒髪と中性的な顔立ちで、性別は見ただけではわからない。
声も子供特有の高いキーの声でやはり性別は判別ができない。
「無茶を言うな。これでもすぐにきた方じゃないか。ここは怒る場面じゃない。褒めるべきだ。違うかい?」
対して、歩いていた方の人物は黒いコートで全身を覆い、芝居かかった動きで怒っている人物に問いかける。
姿はわからないがこちらも子供のように高い声だ。
「ふん。まあいい。....でそっちの守備は?」
「やれやれ、褒めてくれないんだね。僕は悲しいよ...ってそんな怒った顔をしないでくれ。....ふふ。守備の方は順調さ。まあおもちゃが脆いから壊さないようにするのがめんどくさいけどね!」
「そうか...では引き続き励め。」
そう言って、怒っている少年が後ろを向くと、少年の目の前に大きな黒い空間ができている。
「おや?帰るのかい?せっかくだしお話をしようじゃないか?兄弟。」
「.....ふん」
一瞬後ろを振り向くが、不機嫌の感情を隠さず、空間に入って行く。
「やれやれ。兄弟は仲良くしようよ。」
黒コートの人物は、先ほどまで目の前にいた人物の背中を見送り、先ほど歩いてきた空間を、また歩いて戻って行く。
「それにわざわざこんな面倒くさい所まで来たんだ。少しは歓迎してほしいね。」
やれやれと言いたげに首を横に振る。
「....あーあ。めんどくさい。これも全部、前回滅ばなかった地上のゴミどものせいだ。」
黒コートの人物はゆっくりと下を向く。
そこには、黒コートの人物が地上と言っていた青い星が浮かんでいた。
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