さんかくとまる
ある日公園の片隅にさんかくの形をした さんかくがいた
まるい形をしたまるはコロコロ転がりながらさんかくを見ていた
あいついつもあぁやって一人でいるんだな
まるはコロコロ転がりながらさんかくを見ていた
まるは自由が好きだった
たくさんの友達がいて恋人がいて気ままに楽しく暮らしているのが好きだった
たまに見かけるさんかくは相変わらず一人だったけど
そのうちまるには家族ができた
まん丸に太った優しい奥さんがまるは大好きだった
そのうちやはりまん丸のお顔がぷくっとふくれたチビ助のまるもできた
3人のまるはコロコロ転がりながら公園に行った
緑の広がる公園の片隅にさんかくは一人でいた
しかしまるは気がついた
いつも一人で淋しそうに動かないさんかくの周りには花が咲き 小鳥がさえずっていることを
なんだ あいつはあいつで楽しそうにやってんだ