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霊ーたまーノモノ  作者: yuta
2/3

弍茫

前書きって何書けば良いかわからないので、これだけ伝えときます。


読んでください。

ピ、ピ、ピ、ピー ピ、ピ、ピ、ピー…


あたり一面が薄く水で覆われている。

1㎜〜1.5㎜ぐらいだ。


ここは、



『死の世界』



と言った方がわかりやすいだろう。

そう思うからそれだけにする。

無駄に話していると疲れるから、


本文に移りたいと思う。


前日、俺自身のことをコンビニの中で話したと思う。

もちろん声は出していない。

だから誰にも変な目では見ていない。

言っておきたいことがあるが、

前日は俺ではなく、もう1人の俺が語った事だから、勘違いしないでほしい。


んで、長々と引きずって今やっと話す事だが、


“俺の仕事”についてだ。


俺は前日言った通り仕事という仕事をしていない。

ただ1つ、仕事と言って良いのかわからない事をやっている。

まあ実際それで金が貰えるんだったら仕事だな。



その仕事と言って良いかわからない事と言うのは、


『霊と話す』ことだ。


実に簡単なことで、そこらにいる霊と会話をして霊の世話をする。

手伝いさんのようなものだ。

俺が死と生の境界から外れたとき、耳からこんなことが聞こえた。

それが今やっている『霊と話す』だ。



言っておくが、俺は霊感が強いわけでも無く、霊と親しみを持っているわけでも無い。

俺は生きている霊だから、霊が見える。

それにこっちから話さないと気づいてくれない。

霊だから。



『おい。何格好つけてんだ?』


つけてねーよ。

ってかお前は俺の中に入ってろ。


『なんでだよ。ここは墓地なんだし、人が賑やかなわけでも無いだろう?』


お前がいるせいで仕事がはかどらないんだ。

良いから俺の中に入ってくれ。


『はいはい。わかったわかった』


そう言いもう1人の俺は砂のようにサラサラと姿を消した。

まったく、何を考えて何をするかがわからないから、外に出したりしたく無い。

絶対に。

前に家がもう1人の俺によって放火されるところだった。

まあボチボチこちらの状況は良くなってきているから心配することは少なくなりそうだ。

でも、心配しなくて良いことが少なくなったとしても、心配することは無限にありそうだ。



眩しい。



雲に隠れていた太陽が顔を出した。

暖かく気持ちい。

この季節に太陽はちょうど良い。














まあ、これくらいがラストにはちょうど良いか。

つまらなくも、楽しくも無い寂しい人生だった。

身体全体が光の粒に包まれていく。


多分わかっていると思うが、

俺の死と生の境界が直り、自分もようやく正しい道を歩くのかと思うと、

それだけでめんどくさくなっていく…

まあこのラストは綺麗に飾りたい。

そう思い、俺は両手を上に上げ、

人生の最後に掲げた


「ありがとう」


という言葉を。





はい、霊ーたまーノモノがついに完結したと思われました。

さてこれからどうなっていくんでしょうね〜

まあこれ以上書くと次回のネタバレになってしまうので、ここで筆を置きたいと思います。

あ、毎度毎度Twitterのリツイートありがとうございます。

それでは次回をお楽しみに!

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