カシスソーダ(200文字小説)~高千穂絵麻さんへのホワイトデーのお返し~
彼女にチョコを貰ったことは誰にも言っていない。
そういう約束だったから…。
彼女は学校中の男子の憧れの存在なのだ。
今日はホワイトデー。
お返しは考えている。
本当はみんなが見ている前で渡したい。
けれど彼女はそれを望まないだろう。
僕はそっと彼女を連れだした。
父の経営するカクテルバー。
「チョコとても嬉しかった…」
ちょと大人な雰囲気で迫ってみた。
そして、彼女にはカシスソーダ。
その意味は“貴方は魅力的”
「乾杯!」