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E/S  作者: みかんゼリー
第一部~epilogue
6/15

fact

社長登場!

俺達は、俺が荒野だと思っていた島からヘリで海上都市方面へ移動した。戻る途中、名前を聞くことができた。スーツ姿にメガネの無表情な男は、刀静冷司(とうじょう れいじ)という名前で、青年の方は、八方美里(はちかた みさと)と言うらしい。

俺達は、海上都市の付近にある離島に到着した。そして、アスファルトの道を進んで行くと、大きな高層ビルに辿り着いた。

この離島は海上都市の北側にあるから存在を知らなかった。

俺達は、ビルの中に入り、右側のエレベーターに乗った。


「こんな建物が都心部以外にあったなんてな。」


「真崎は南に住んでるの?」


八方が俺の独り言に質問してきた。何だろう、意外と初めての体験かもしれない。


「あぁ、南側だから、北側にあまり行かないんだ。」


「そうなんだぁ。僕はここの寮に住んでるんだ。」


寮なんてあるのか、まあ確かに家が遠い人とかだと、ここに来るのはしんどいよな。


「住み心地は?」


「サイコー!だよ。」


笑顔で返してくれた。よかった。いやらしくは思われてないようだ。

そんなやりとりをしている間に、何処かへ到着したようだ。


「真崎、着いたぞ。社長室だ。」


刀静さんにそう言われ、俺達は部屋に入っていった。相手が社長なので、気を引き締めた。すると…


「依頼解決ありがとう!刀静クン、八方クン!あと、我がfact社へ来てくれてありがとう!真崎クン!」


なんだか凄く陽気で人が良さそうなおっさんだった。俺は社長と対面という緊張から少し解放された。


「刀静クンと八方クンはお疲れ様。帰ってしっかり休んでね。」


おっさ…社長は和かに2人を見送る。

そして、2人が退室すると、社長はこっちを向いた。


「じゃあ、真崎クン。なんで君に来てもらったかは僕達のことを知ってもらわないとできないから、とりあえず僕達のことを話すね。」


少し真剣且つ余裕のある顔して、おっさ…社長はそう言ったので、俺は頷いた。


「まず。この世界をリセットしようとしている敵がいるんだ。僕達はそいつらからこの世界を守る為にいる。と言っても、大まかすぎだろうから、もう少し詳しく説明するね。」


俺は王道漫画の展開のようなクサさを感じつつ、無言で頷いた。


「この世界には、超人的な能力を持つ者がいるんだ。さっきの2人もそうだ。能力者とは、ウイルスの抗体がある規定以上ある場合人体実験を施されて、人力で物質の構造を組みかえできるようになった人のことだ。」


俺は言葉が出なかった。こんなことを聞かされたところで、何になるんだろうか?俺には意図がわからなかった。


「その能力者達は、もう一つ能力を持っている。それは自分専用の武器を取り出せることだ。でも、武器を取り出してる時は自分の武器と世界の物質でしか、構成を操作できないんだよ。」


理解はできたが、だから何なのかがわからない。俺にそいつらと戦えとでも言うのだろうか?


「敵の殆どが能力者で構成されている。ならば此方も正義の能力者で対抗するしかないんだ。でも、どうしても2人では足りない。そこで、君を見つけた。君も能力者だったんだ。君にその気があるなら、僕達と戦ってほしい。」


俺は一瞬何を言われたのかわからなかった。

でも、何となくはわかった。俺にも戦う力があると言っているんだ。正義の味方にならないかと、そう言われてるんだ。正直デマ情報だと思いたい。でも、もし、本当に戦う力があるのならば、


「今まで自分はタダの凡人だと思ってた。でも、人を助ける力があるなら俺は戦いたい。」


俺はそう告げた。


「ありがとう。君ならそう言ってくれると信じてたよ。じゃあ、今日はゆっくり休んで、明日また来て欲しい。」


おっさ…社長は和かにそう言った。俺は頷いた。その後、握手をしてヘリで近くまで送ってもらった。




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