epilogue.1
ちょっとした冒頭
降りしきる雨の中、俺は二刀流の男と戦っていた。
俺は男から一旦離れ、鉄の薙刀を造形し突きの連続攻撃を仕掛ける。しかし、意図も簡単に避けられてしまう。
「どうした____、まだその程度か?」
男は俺を挑発してきた。でも、できるだけ隙を作らず連続攻撃をし続けているから、男も避ける一方だ。
しかし、男は慣れてきたのか一度亜空間に納刀していた刀を一口抜き出し、俺の攻撃に合わせて斬りかかってきた。それを俺はギリギリで回避し距離をとった。お互い攻撃チャンスを伺う状態となった。
「ほう、昔に比べて大分マシになったな。」
男はまた挑発を入れてくる。そして一気に接近し、刀で突いてくる。俺はその攻撃に合わせて薙刀を分解、鉄の盾を造形し、攻撃を受け止めた。
「俺だって成長するんだよ。」
俺がそう言うと、男はもう一口の刀を亜空間から抜き出し、その刀で鉄の盾を真っ二つにした。
「フッ、ならば少しだけ本気を出してやる。」
男は二口の刀を両腰に納刀するように構えた。
「____流抜刀術…黒翼。」
男が構えると同時に、俺も右手を男へ向けた。
「選定分解(decompose select)!」
…