ツガイ管理委員会
静かな復讐の話です。
※<R15>は念のため付けました。
番というのは獣人族が動物として生きていた時代の名残のようなものだ。すべてにおいて発展途上だった古の時代、番という強い結びつきを持つパートナーを得ることは血族の繁栄に大いに役立った。
世界人口が増えるにつれてあらゆる土地に人々が住むようになると、番と出会うことができる者は減り、だからこそというべきか番に会った時の本能・欲求・執着も度を超えていた。
番が同じ獣人族なら、まだそれも喜ばしく受け取られたかもしれない。自らが番を認識できるのだから。
しかし人間族の場合はどうだろうか?自分自身では番を感じることもなく、そういった求愛行動を受けた人間の中には獣人による執着の果てに命を落とすことも少なくなかった。
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しかし今は理性の時代である。獣人族は獣ではない。そのような本能の奴隷ともいうべき行動が良しとされる時代ではなくなった。
そして番に対する身勝手な行動を制限し、より良い関係を築いてもらう事を目標とした第三者委員会が、獣人族や人間族の国を含む世界各国が協力し足並みを揃える形で設立されることとなった。
それが『ツガイ管理委員会』である。
『ツガイ管理委員会』では大きく分けて3つの目標が掲げられた。
第1にツガイ関係の登録とその管理
第2にツガイとなった2人の健全な関係の構築支援
第3にツガイという仕組みの解明
第3のツガイという仕組みの解明については人間族の姫からの提案を受けて取り入れられたものだ。なんでも姫の知り合いの方が獣人族のツガイとなり、先の例に漏れず大変辛い目にあわれたらしく二度とこの悲劇を繰り返してはならない、そういった切なる想いからご提案されたのだとか。
獣人族はツガイというものに執着する割に、その仕組みについて把握しているものはいない。『神のご意志』というのにはあまりにも短絡的過ぎるというのも事実であった。ご神託を聞いたわけではなく、結局のところただ勝手に『そう』だと推測したに過ぎなかった。
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そしてこの研究は数年も経たぬうちに成果を上げた。何十組ものツガイに協力してもらったところ、ツガイである2人の体内には例外なく『ツガイ核』と名付けられた器官があり、それがツガイが近くにいる時にのみ、ある特殊な分泌物を出していることが分かったのだ。
ツガイ核の分泌物は獣人族には精神面で大きな喜びをもたらし、身体面でも頭の回転が早くなり、感覚が研ぎ澄まされ、運動能力も向上するなど、メリットともいえる作用が観測された。
ただこれらのメリットについては、ツガイ持ちの獣人たちの間ではすでに周知されているような内容であった。問題はこの次である。
ツガイと初めて会った際に暴走する獣人族が後を絶たなかったのは、これまで決して摂取することがなかったツガイ核が出す分泌物を一気に摂取してしまったため。簡単に言うと薬の過剰摂取に近いメカニズムだという。
ある程度ツガイとの仲が深まると衝動が落ち着くのは、その分泌物の摂取に慣れ、耐性がついたからだ。ツガイが居なくなると不安を感じる獣人族がいるのは、その分泌物に中毒性があることから、一種の禁断症状のようなものであるという見解が出された。
しかし人間族の場合はそのツガイ核から出ている分泌物を感知し消化・吸収できる受容体が体のどこにもなく、吸収されることがなかった分泌物は本人の体にも精神にもなんの影響も及ぼさずにそのまま体外に排出されるそうだ。
人間族にとってのツガイ核は、なんの機能も持たない体の一部位でしかなかった。
獣人族と人間族の体の機能の違い。それがこの悲劇的なミスマッチの原因だった。
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これらの研究結果が公表されると、特に獣人族に大きな衝撃を与えた。番というものはたしかに神から与えられた運命なのかもしれない。ただその仕組みについては運命というにはおぞましく、まるで違法な薬物への反応のようではないか。
最初の要因がどうであれ、相手自身に惹かれていたのではない、あくまでも自分の体内にあるツガイ核の働きに因るものだったとは。
番同士は相性が良い、というのはこれまで大変よく聞かれる有力な俗説だったが、それすら怪しく思えてくるような研究結果だ。実際、番に対してなぜか分からないが強烈に惹かれるものの仲が悪い。そんな矛盾したように思われる番の事例はこれまでに何組もあった。
獣人族の貴族は享楽的な趣味を持つものではない限り、高位のものほど番というものに忌避意識を感じたようだった。自分の意思とも神の慈悲とも思えぬ『恐ろしいそれ』によって自らが支配される…そんな衝動から逃れたいと願ったのだ。
王家では特にその傾向が強かったのか、ツガイ管理委員会の発足当初はそれほどの関心を示さなかった番という仕組みの解明について、王家の個人資産を拠出してまで研究に乗り出した。
最終的な目標は古からの遺産ともいえるツガイ核を破壊もしくは切除し、番というものに影響されない人生を獲得することである。本能的な衝動から切り離された、完全に理性的な存在になろうとしたのだ。
現代において番という存在は、個人に一時の幸福をもたらすが国としてのメリットは薄い。むしろ別の相手との婚約や婚姻中に番が現れてしまえばどうしても番を優先することになり、元々の相手との縁は切れてしまう。
過去には幾度となく番関連でトラブルになったことがあり、その度に誠意を持って謝り、補償について提案し、なんとか許してもらうという対処しか出来なかったのが現状だ。
これまで戦争こそ運良く回避できていたものの、番という存在は王家にとっても悩みの種となっていた。
それほどの犠牲を払っても獲得した番が、もし獣人族よりも遥かに能力的に劣る人間族のしかも平民であったら…当事者以外にはまさに悪夢としか言いようがない事態である。
今現在、獣人族の王子に正式な婚約者がいないのはそのためだ。しかしながらこの薬が完成してしまえば、状況も変わる。番なんてものに惑わされることのない、獣人族にとって新しい時代が到来することになるだろう。
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獣人族の王家肝入りの一大プロジェクトとして、ツガイ核を破壊する方法についての研究が開始された。
当初は主に手術などによって直接的にツガイ核を切除する方法を模索していた研究者だったが、ツガイ核の位置が複雑に神経が入り組んだ場所であり、ハイリスクな手術になってしまうことが大きなハードルだった。
仮にそれが高度な技術を持った医者によって可能になったとしても、担当できるような医者は少なく、大変高額な手術費用となるのは想像に難くない。そのプランは断念せざるを得なかった。
その挫折からしばらくしてツガイ管理委員会の別の案件の調査によって驚くべき発見がもたらされた。
無作為にピックアップされた調査対象の獣人の1人からツガイ核を持たぬ者が見つかったのだ。
獣人の中でのイレギュラー…獣人族が目標とする領域をすでに実現している存在だ。研究者にとってこれは大変幸福な出来事だった。もちろん先天性であることも考えられたが、研究者は諦めなかった。
その者が住んでいた地域内、ありとあらゆる物を人海戦術で隈無く調査をしてサンプルとし、一つひとつ丁寧に検査にかけたところ、ツガイ核に影響を与えるであろう細菌の発見に成功した。
獣人族にとっての夢の薬、その可能性が見えた瞬間だった。
その地域は元々ツガイ管理委員会の調査でもたしかにツガイの登録数が少ないエリアだった。疑問に思う研究者はいたものの、やや過疎化が進む地域だったので見過ごされていたが、理由がわかってみれば存外に単純なことであった。
調査を続けると最初に発見された1人以外にもツガイ核を持たない獣人を何人も見つけることが出来た。該当者たちは驚きつつも、多くの者が今後の薬の開発に多大な貢献をしてくれることになった。
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── 数年後 獣人国の王城にて
獣人国の第一王子 レオン
ツガイ核のみを消失させる薬『ラショナル』が完成した。
幾度かの臨床試験を通過し、人体に悪影響がないことは確認済みだ。最初の被験者がラショナルを服用しツガイ核を無くすことに成功したのはすでに1年以上も前の事になるが、今も何の問題もなく健康に生活しているという。
今日はそんな奇跡の薬、ラショナルの発表式典が獣人族の王家主催で開かれる日だ。本日は各国からの賓客も見える予定だ。ラショナルの宣伝のために規模を問わずたくさんの記者たちも招待している。
今後の式典の流れとしては、我が父である獣人族の陛下が薬の発表と乾杯のご挨拶をしてから、獣人族の王子である私と、獣人族の上位貴族たち、そして今回のプロジェクトのきっかけにもなった人間族の姫と共にラショナルを飲むことになっている。
薬の安全性と効果について大々的にアピールするにはそういったパフォーマンスが効果的なのではないかと姫や委員会から提案があったという。良い案だと思い承認した。
今日この日は自分でも珍しく感じるほど気分が高揚していた。ラショナルさえ飲んでしまえば、私はツガイというものから自由になれる。これまで対外的には婚約者候補止まりにするしかなかった私の愛しいアデラインとの関係も一気に進展するだろう。
なんなら薬を飲んだ後、彼女の前で膝を折り求婚してもいいかもしれない、などとふと思いついた。陛下は私の婚約者候補者の中でも特にアデラインを気に入っているという訳ではない様子だが、ここまで大人数の前で言ったことは取り返しがつかない。各国の要人たちからも祝福の言葉を受けてしまえば諦めていただくしかなくなるはずだ。
それに記者はそういうことが好きだ。奇跡の薬ラショナルと獣人国の第一王子の電撃的な求婚は国中いや世界中に広まり、たくさんの獣人たちが忌まわしいツガイという仕組みから解放され、私は新しい時代の獣人族の王子として名を馳せる。
伝令によると人間族の姫はどうやらトラブルがあり遅れているらしい。病弱であるらしいとの噂も聞く。表舞台に出てくることがない方であるからそのせいかもしれない。それにしてもせっかくの記念すべきこの式典の場において、人間族といえど王族がこの体たらくとは。
私と一緒に壇上に上がり、そこで共に薬をいただく予定ではあったが、すでに集合するには適切なタイミングを逃している。貴族たちと共に式典の会場内で薬を飲んでもらえば問題はないだろう。姫が到着したらそのようにご案内せよと指示を出した。
***
陛下による挨拶があり、獣人族の上位貴族たちにラショナルを配り始めたタイミングで、ドクンと鼓動が跳ねる。緊張しているわけではない…はずだ。
しかし胸の高鳴りは止まらなかった。この反応は番が会場内にいることを示しているのではないか。ではどこに?
その時、ちょうど式典の会場に入ってくる女性の姿に目が奪われた。私の目の色と同じような淡い水色のドレスを身にまとっている…美しい女性だ。
豊かなプラチナブロンドの髪も彼女を引き立てる宝石のようだった。喜びに身が震える。間違いない、彼女が私の番だ。
彼女は我が国の、主に上位貴族がいる場所まで案内されると、それはそれは素晴らしい完璧なカーテシーを披露した。周囲の貴族が思わず息を呑んだのが見える。
我が国のマナーは他の国とも違う独自の作法が何点もあり、おそらく他国の出身であろう彼女が披露するとは、私を含めて誰も想像ができなかったはずだ。きっと大変優秀な家庭教師がついているのだろう。
体の特徴を見るにおそらく人間族であることだけが難点だが、それ以外は獣人族の第一王子の王子妃になるのに相応しい逸材だ。陛下にも喜んでいただけるような縁組となることを確信する。
そうしてしばらくうっとりと夢見心地で彼女を見つめていると、ラショナルを配っていたはずの給仕が、なぜか彼女にもグラスを渡す。上位貴族たちの中にいたために間違えたのか?と考えてからハッとある事に気付く。
彼女が、人間族の姫なのか…?!
その時、無情にも陛下から乾杯の合図があった。陛下と上位貴族たち、そして彼女がグラスを高く掲げる。
まずい!彼女は私の…運命の番だ。人間族だから気付かないのか?!私の存在に。ああダメだ、その薬を飲んではいけない。壇上から急いで降り、賓客で満員の会場を駆け出すが、入り口にほど近い位置にいる彼女の側へはとてもすぐには辿りつけそうにはない。
突然走り出し周りの者たちを押し退けて強引に彼女の元に向かう私の無作法を批判するように視線を向けられるが、そんな事は構うものか。彼女まで残り数メートルというところまで近付いた私は思わず大声をあげた。
「やめろ!!!」
彼女の驚いたような顔、しかし遅かった。彼女が手に持っているグラスを見ると、すでに口を付けてしまっているようだ。私が大声をあげたせいもあってか、その喉が反射的にラショナルを飲み干すように動いたのが目に入る。
ああ、いけないやめてくれ!あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…
***
どうやら私は気を失っていたらしい。周囲がバタバタと動き出す。
「殿下がお目覚めになりました!陛下に伝令を!」
私の態度で獣人族の客は大体の事態を察したことだろう。先ほどまであんなに煩く動いていた心臓に手を当てる。儀礼用の厚い服の上からではなにも感じとることができない。心臓が無くなったようだ。
混乱する頭で思わず呟いていた。
「姫に会わせてくれ」
周囲の人々の顔に困ったような表情が浮かぶ。ああ自分でも分かっている。もう遅いと。おそらくそう遠くにはいない筈だが、この体も心も今は完全に凪いでいて何も感じ取ることができない。きっと姫のツガイ核はもう…
しばらく経っただろうか。気持ちがやや落ち着いた頃、背後から声が掛けられる。
「お呼びと伺いました」
凛とした気品のある声に思わず振り返るとそこにはおそらく私の番であったはずの姫がいた。周りには近衛が控えている。
「人間国の第一王女、ソフィアにございます」
遠くで見た時にも思ったが美しい方だ。そして完璧な作法のカーテシーを披露される。しかし先ほど見た時のような心の底から湧き上がるような喜びはもはや存在しなかった。
「獣人族の第一王子レオンだ。先ほどは急に大声をあげて大変申し訳なく思う。個人的に動揺する出来事があったもので」
「どうかお気になさらないでください」
微笑む顔は美しく、しかしどこか冷たいものを感じた。姫は人間だから番を感知することはできないはずで、私は姫にとって『初対面の姫に対して失礼な態度をとった無礼な王子』でしかないのだからしょうがない。
気持ちを立て直せ、と心の中で自分に向かって呟く。どうにもならないのだ。私の番はもういないのだから。
それに本来の目的は達成されたではないか。これでよかったに違いない。
「そう言っていただけるとありがたい」
「これから殿下もラショナルを飲まれるのですよね?ラショナルはまさに革命ですわ。獣人族にとっても人間族にとっても、これまで以上に住みやすい世界になるでしょう。私は一足先にいただきましたが、晴れやかな心地がいたします」
晴れやかな心地とは…。私が皆でラショナルを飲む直前に大変な動揺を見せた事で、怖気づいたと勘違いしたのかもしれない。勇気付けるためにかけられたであろう言葉が、私の気持ちを沈ませた。
ああ、姫にとってはそうなのだ。人間族を初めて羨ましく思った。私の心は曇天のようだというのに。
「ええ、もちろん」
王族としての矜恃でなんとか笑みを返した。
姫とのやり取りのすぐ後、陛下が来て私の顔色を確認され、入れ違いで姫は帰っていった。
陛下にラショナルを飲むのは取りやめるかと聞かれたがそんな事は先延ばしに過ぎないと分かっていたので飲んだ。ラショナルは獣人族にとって真の幸福を得るための奇跡の薬だ。これを飲めば私の気持ちも少しは晴れるかもしれない。
後のことはあまり覚えていないが、上手く取り繕えていただろうか。
***
あのパーティーで起こった事は、すべてが私の当初の目論見通り…とはいかなかったが、大変な話題となり新聞などの各種媒体に取り上げられた。
一国の王子の正気を失わせるほどの番への渇望と、ラショナルという奇跡の薬の確かな効果。私の番だったはずの姫は取材に対してこう答えていた。
『まさか私が殿下の番だったなんて思いもしなかったことです。ええ、そうなのです。人間族は番を感じ取れませんもの。
後日どういった事情であったのか、書面にてご説明をいただきました。まさかそんなことがあるなんてと、我が国でも大変なニュースになっております。
当日は私の体調が悪くなり、予定と異なる段取りになってしまい殿下にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、本来なら殿下にはラショナルを飲む前の段階でお目にかかる機会があったのです。
何か少しでも行動が異なっていれば、私はラショナルを飲むこともなく、今ごろは殿下の番になっていた可能性も…いえ、私にはかねてより約束している婚約者がおりますから、実際にはそのような状況にはならなかったでしょう。
しかしながら、そう思うとそれこそがまさに神の思し召し…私にとっての運命なのではないかと、そのように思っておりますの』
ラショナルを飲んだあの時から今まで体調に目立った異常はない。ただ私はなにか大事なものを無くしたのではないかという無力感があった。
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番という関係がもたらした、この世界ではどこにでも転がっている不幸。それが私の見た夢。夢の中で私は対外的には獣人族の第一王子の婚約者という立場だったけれど、まるで王子を唆した悪魔だとでも言うような扱いを受け、尊厳を奪われ終いには捨てられた。
いいえ、捨てられるというのは生温い表現ね。メイドに給仕された紅茶を飲んだ直後の喉が焼け付くような痛み…おそらく毒を盛られて殺されたのだと思う。そうして私は悪夢から現実へと戻ってきた。
この国の王族にはしばしば予知夢とでもいうような未来の出来事を見る者がいたと陛下に教えていただいたことがある。そのおかげで幾度となく危機を回避していることは、王家と王家に連なる一部の高位貴族の当主だけが知る秘密だった。
予知夢にまつわる書物は王家が管理するプライベートスペース、その更に奥の隠し本棚に極秘資料として保存されていた。
それらの記録を見た際は、どの夢もかなり精細な内容だったことにただただ驚くしかなかった。誰かの人生の断片がそのまま詰まっているようなそれを夢中になって読んだのを覚えている。
だけれど自分で体験したからこそ、確信をもって言える。あの痛みも苦しみも予知夢などという言葉に収まるものではない。こんな言い方は少しおかしいけれど、過去に私のこの体が体験した未来の記憶なのかもしれないと思った。
おそらく私は死に戻っている。神かそれとも違う何かのご意思かは分からないけれど、この未来を変えるべきだと、そう判断されたのではないかしら…
自分に都合が良い考えかもしれない。
それでも夢の内容を忘れないうちに、これから起こるであろう出来事を書き出せるだけすべて書き出してから年表としてまとめ、至急の案件として陛下に面会を申し込むことにした。
翌日お会いした陛下は、乳母も家庭教師も手を焼くほどのお転婆だった私の変化に戸惑いつつも、話が進むにつれて次第に真剣な表情になり私の話をすべて聞いてくれた。
一通り話が終わった後、私の意向について尋ねられたので『番という仕組みの撤廃』を目標に掲げた。あんなに誰も彼も様々な理由で番を嫌がっていたのだから…きっと関係者全員が喜ぶに違いないわ。そうでしょう?
ご拝読いただきありがとうございました!
2025年07月27日 誤字を修正しました。