五蹴 風
「お嬢様、このヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーが必殺技を伝授します‼」
「必殺技?」
「まず一つ。は今までお嬢様が培い、そして完成させたヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーブルーロック。所謂GKの奥義のようなものです」
「うん。ブラックロックという環境と、ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさんの指導でゴールキーパーの心得は大体会得したと思うけど」
「そしてもう一つ。これはこれから学んで頂く、いわばゴールキーパーと対極の技です」
「いや、私はあくまでゴールキーパーなんだけど。で、どういう技なの?」
「ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーゴールデンカムイ。というシュートです」
「シュートかあ」
「ただのシュートではございません。何と全方位、どこからでもシュートを狙えます」
「え? 私のゴール付近からでも?」
「ええ。ピッチ上のどこからでもシュートが狙えます」
「すご」
ウラララ‼ は素直に感心してしまうが、そんな凄いシュート技術ならば私ではなく平くんやサツマヒメさんに学ばせるべきでは? という疑問を抱くが
「いえ、お嬢様だからこそ学んでほしいのです。ゴールキーパーだからこそ。何故なら、キーパーという守備の要が攻撃の起点になることこそが、この技の最大の可能性なのですから」
「成る程」
大体分かった。本来ゴールキーパーというものはゴールを守らなければならない。ゆえに守備一辺倒になり、攻撃は他所に任せなければならない。からこそ、ゴールキーパーに攻撃力を持たせれば可能性は広がる。とヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさんは力説
しているのだ。
「分かったよ、ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさん。さっそく教えて」
「ええ、教えましょう。そしてこれで」
私の役目は終わりです。
そんな言葉が風に遮られた。
「お嬢様、このヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーが必殺技を伝授します‼」
「必殺技?」
「まず一つ。は今までお嬢様が培い、そして完成させたヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーブルーロック。所謂GKの奥義のようなものです」
「うん。ブラックロックという環境と、ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさんの指導でゴールキーパーの心得は大体会得したと思うけど」
「そしてもう一つ。これはこれから学んで頂く、いわばゴールキーパーと対極の技です」
「いや、私はあくまでゴールキーパーなんだけど。で、どういう技なの?」
「ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーゴールデンカムイ。というシュートです」
「シュートかあ」
「ただのシュートではございません。何と全方位、どこからでもゴールを狙えます」
「え? 私のゴール付近からでも?」
「ええ。ピッチ上のどこからでもシュートが撃てます」
「すご」
ウラララ‼ は素直に感心してしまうが、そんな凄いシュート技術ならば私ではなく平くんやサツマヒメさんに学ばせるべきでは? という疑問を抱くが
「いえ、お嬢様だからこそ学んでほしいのです。ゴールキーパーだからこそ。何故なら、キーパーという守備の要が攻撃の起点になることこそが、この技の最大の可能性なのですから」
「成る程」
大体分かった。本来ゴールキーパーというものはゴールを守らなければならない。ゆえに守備一辺倒になり、攻撃は他所に任せなければならない。からこそ、ゴールキーパーに攻撃力を持たせれば可能性は広がる。とヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさんは力説
しているのだ。
「分かったよ、ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさん。さっそく教えて」
「ええ、教えましょう。そしてこれで」
私の役目は終わりです。
そんな言葉が風に遮られた。