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第十話 VS魔王軍幹部

さて、面白そうなやつが来たな。

とはいえここで戦ったら他のやつらを巻き込みかねない。

俺はニャクスに『俊敏』をかけ後ろ側に吹っ飛ばす。


「じゃあ…そいつらは頼んだぞ勇者」


「ああ、任された」


周りに大量の魔物の反応があるしそいつらに手を回してる暇は無いからな。

という事で俺も飛んでいくか。

ジェット機のような音を立てながら俺はニャクスを追いかけた。


~~~~~~


「っ…こんな魔術程度ボクの魔術で相殺すれば!」


「悪いがもうちょっと吹っ飛んでもらうぞ」


魔術の渦をニャクスに巻き付け動きを制限、向こうの山くらいまでは離れたいな。

しかし瞬間、拘束がバチンとはじけ飛んだ。

ほぉ…今の拘束を解けるならもう少し魔力を使うか。


「『紫電雷球』×『俊絶風球』」


「上位魔術の掛け合わせ…その程度じゃボクの結界は割れないにゃ!!そんなものしか使えない君に、魔術の最高到達点を見せてやるにゃ!!」


そういってニャクスは獄炎砲を放ってくる。

ただ、俺の結界は獄炎砲に対する耐性が既にできているため結界にはヒビ一つ入らない訳だが。

後は解析さえできれば俺も使えるようになるんだけどなあ……


「そのまま無視して突っ込んでくるにゃねぇ…撃って来いってことにゃ?」


「もっとバンバン撃ってくれてもかまわないぞ。もう十分離れたわけだしさ」


「フッ…後悔するんじゃないにゃぁよ!!」


ニャクス俺の方で全力で向かってきた後、俺の周りに貼られている結界に張り付き「ひっかき」をしてきた。

そして、俺の結界はバラバラに切り刻まれ…大きい隙を作ってしまったわけだが…


「やっぱり!その結界は物理攻撃の耐性が低いんにゃぁね!さあ喰らうにゃ!!超至近距離獄炎砲……」


あっぶねぇ!!ギリギリで避けたがあと少しズレてたら胴体がおしゃかだったぞ!?

というか結界で防いでいたから気づかなかったが、背後にある山に洞窟ができたぞ……

ますます解析を急がないとだし……あれを使うか。


「ん?どこに消えたにゃ?」


いい感じに見失ってるっぽいな、魔力を抑えるのは効果的っと。

魔力を極限まで抑えながら山の岩々や木々を遮蔽に隠れる作戦だ。

だがこの作戦を完遂するためには、たまに位置をばらさないといけない。

というわけで『待機術式』の出番だ。

魔術の術式を時限爆弾式で放つことのできる時間指定可能な術式展開方法である『待機術式』は、一般的に後方からの一斉射撃などに使われるが、今回は獄炎砲を撃たせるためのおとりに使ってみる。


「そこにゃぁね!!『獄炎砲』」


ニャクスの掌がピカッと光り、高温高速の砲撃が飛んでくる。範囲的には余裕で避けられるが…

俺は真正面から獄炎砲に突っ込み、ニャクスの眼前まで迫る。


「ありがとな、お前が撃ちまくってくれたおかげで解析が終わったよ。あと、これは今までのお返しだ」


そうして放った俺の獄炎砲は、雲が割れ、爆風で木々がなぎ倒される一撃だった。

魔術の威力は魔力量と術式に対する理解が基礎だ。俺は解析によって獄炎砲の術式を隅々まで理解している、そして魔力量も俺の方が上となると威力に差が出るのは当然な訳だ。

しかし、ニャクスの結界には同じくヒビ一つ入っていない。


「ボクがまねっこされた時の対策をしてないとでも思ったにゃ?獄炎砲の耐性術式を数十年前には作り出し、結界に織り込み済……勿論、基礎防御にも優れてるさいきょー結界にゃ。」


「まあ、俺の結界はついさっき解析したばっかだから脆いしな。そこはお前のアドバンテージだろうが……」


さて、魔術の威力を上げるために大事な事(応用編)について話そう。

魔力を圧縮し、一転に集中させ、その魔力で魔術で放つ……『魔力集中』という技がある。

これには卓越した魔力操作技術が必要な訳だが、俺はこれができる。

魔力を圧縮させ、一転に集中……そして、放つ。


「お前の結界でも……これは防げないだろ?」


『魔力集中式ー獄炎砲』







ピカッと閃光が光り、目の前が真っ白になった。

何が起きた全く理解できない……だが、ボクの結界は破れるはず……


「っつ!!ああああああ!!何で……ボクの左手が消し飛んで!?」


痛い痛い痛い!!獄炎砲ならボクの結界で防げるはずなのにどうして!?

ほかの魔術じゃ無い……この術式は間違いなく獄炎砲の術式だ……


「やっぱり、威力が分散するかしないかの問題だったみたいだな。魔力集中をするだけで貫通魔術を超える性能だ」


「魔力集中!?あれは術式をそのまま圧縮して撃つ必要があるにゃ!!獄炎砲の複雑な術式で出来るわけがないし、長寿の魔族でも扱えるのは一握りな技にゃ!!たかだか十数年生きた人間にできるわけが……」


「確かに習得まで結構時間がかかったな。半年ちょいだったっけ」


ダメだこの化け物……ボクが手を出していい相手じゃない!!

下手したら魔王様も殺されるレベルの魔術師だ!!逃げ……いや、ボクの体力的に逃げてもすぐ追いつかれるし……死ぬ?こんな意味の分からないもののせいで??


「ふっざけ……るな!こんなところで……っ!死ぬわけには……いかにゃ」


涙が出てくる。今ボクどんな酷い表情してるんだろ……

あ…こっちに歩いてきた……殺されるんだな、ボクは。

死を覚悟して目をつぶると、彼女はボクのおなかに手を当てて……そして、


「え…?傷がふさがって……」


「……殺せないだろ、そんな顔されたら。というか俺は元々お前の魔術を見たかっただけだし……ただちゃーーんと反省してもらうからな!」


回復魔法……しかも魔族の体に最適化されてる。

あぁ……馬鹿なんだこの子は。魔術が好きで、強すぎるだけの普通の女の子なんだ。


「なんでもするにゃあよ、ボクの生きてきた500年分のお礼にゃ」


ボクは、さっきまで泣いていたのがウソみたいな気持ちでそう答えた……のだが

彼女は目を輝かせてボクの顔をガン見してきた。

この子は魔術大好きの大馬鹿だ……えっちな事とか肉体労働よりもやばいことを言ってくる!!

この目あれだ!!人間を解剖してる時の魔王様と同じ、実験動物を見る目だ!!


「じゃあ………」


「じゃ、じゃあ?」


「契約、しよっか」


正直、ニャクス視点の場面書く時めちゃくちゃノってた

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