第31話 祭り参加の引換券
話の序盤は何も決まってないから書くのが大変だけど、後半になってくるとやりたかったことが書けるようになってくるから少し楽になってきました。
まあ、今回も文字数は少ないんですけどね。
祭りが終われば平日がやってくるし、平日がやってくるということは学校がやってくるということだ。
そして、学校がやってくるということは……。
「命ー、どうだった英語の点数は」
テスト返しの時間が来るということである。
姫乃は点数が見えないように半分に折った解答用紙を手に持ちながら、笑顔で俺の方に駆け寄ってくる。
そんな風に隠さなくてもその紙には100点と書かれているのが、表情と今までの経験からして明らかだ。
姫乃の到着を待ってから、俺は机に伏せていたテストを裏返す。
「92点だよ」
筆記問題は神子都のおかげで全問正解できたが、リスニングで8点落としてしまった。
そのうちの4点はスピーカーのせいで落としたと言っても過言ではないだろう。
俺の点数を確認すると、今度は姫乃が俺の顔の前で持って来た用紙を広げる。
「じゃーん、私は100点だったよ」
「いままでに100点じゃなかったことなんかないだろ」
「まあそうだけどね!」
もう何度繰り返したかも分からないような会話をした後、今度は休みの日の話になった。
フィルとのかくれんぼだったり、ネラ達と行った動物園や祭りの話をすると、姫乃は楽しそうに頷きながら聞いてくれた。
「いいなぁ〜。私も神様と遊べるようにならないかなぁ」
「そこはどうすればいいのか、俺にもわからん」
これは努力して手に入れた能力ではないため、習得する条件は見当もつかない。
一応、コンビニの神様や駅員のイェロさんみたいな神様もいるが、それだけじゃ足りないだろう。
神様と遊べるようになるのが、姫乃の昔からの課題なのだが、まだその手がかりは掴めていない。
「どっかにはそれを叶えてくれる神様もいると思うけどね」
「そんな神様がいたらすぐに教えてよ。どこでも駆けつけるから」
そんな事を話していたらチャイムが鳴りだしたので、姫乃は自分の席に戻って行った。
次の時間は数学Ⅱのテスト返しがある。
あのテストは神子都と点Pが色々と暴れて、解答用紙がズタズタになってしまったが、点数はちゃんとあるだろうか。
そんなことを考えていると、先生に自分の番号を呼ばれたので、席を立ってテストを貰いに行く。
「56点か」
全然大丈夫だった。
ちゃんと採点してくれた先生に感謝しつつも、間違えている問題だけ確認して採点ミスがないか確かめる。
表面の確認を終えて裏面に進むと、神子都に穴を開けられた点Pがまだ残っていた。
「おー、2日ぶりやん。そろそろ助けてもらってもええか?」
「だってさ、助けれるか神子都?」
神子都に点Pの救出を頼むと、眉間にシワを寄せられる。
「なんか、最近のあたし、無償で助けてばっかりじゃないか?」
「そういえば、そうだな」
最近はネラが来ていたので、神子都の仕事がかなり多くなっていた。
それに加えて、今回のこれである。
特に何か見返りがあるわけでもないので、嫌になってくるのも理解できる。
「でも、祭りに来てもらいたいんだけど、そこのところなんとかならない?」
「なに、祭り? なんの話や?」
そういえば、点Pには祭りのことは何も説明していなかった。
なので、俺が今週末に神様達が集まる祭りを開催することになったという話をすると、
「おもろそうやん、絶対行くわ」
と参加する気まんまんになってしまった。
とは言っても、まだ神子都は助ける気分になっていない。
「助ける代わりに、祭りで何かやってもらうとかは?」
とりあえず、点Pが何かしら神子都にお返しを出来るようなことを探すしかない。
ということで、1番身近なイベントの祭りで何かをやってもらえないかを考える。
「祭りでか……」
神子都と一緒に良い案を探すが、点Pのやれることが少なすぎて助けられそうにない。
紙の上を移動するだけの奴をどう使えばいいんだよ、と諦めかけていると、神子都は気が変わったのか急に解答用紙を元の綺麗な状態に戻した。
「よし、こいつも祭りに連れていくぞ」
「急にどうした?」
「お嬢ちゃん最高やな! よっしゃ、目一杯楽しむで」
あまりの嬉しさに点Pが縦横無尽に用紙の上を動き回っていたが、その動きは神子都の次のひと言でピタッと止められた。
「いや、お前は楽しむ側じゃないぞ」
「えっ?」
「お前は運営側だぞ」
「は?」
神子都が点Pに何をさせるのかは知らないが、何はともあれ祭りの人数は増やすことができた。
あと、予想外な事を言えば点Pが止められる事も偶然学べた。
今回の話の後半、大したことは書いてないのにすごい書きにくかった。
神子都を渋らせたのが良くなかったかもしれない。
悔しい。
進行度 2.4%




