跡形もなく吹き飛んだ機械
爆発したと思ったら、すぐ猛烈な風がこっちにきた。
失敗だ。
どうして、毎回作った機械がこうも爆発してしまうんだ。
部屋の中央にあったそれは、跡形もなく吹き飛んで粉々になっている。
高校の一室を使って活動している機械開発研究部は、あちこちすすにまみれてしまった。
部活のメンバーはどいつもこいつも意欲にあふれた人間で、他の部活と比べてみても向上心の高い連中しかいないというのに。
それに、失敗した後は毎回問題点をあらい出して、可能な限り改善するように努力しているのに。
なぜか、毎回作った機械が爆発してしまうのだった。
今さっき爆発した機会を作った男子生徒が、嘆きながら破片を拾い集めている。
「一体なにが駄目だったんだ」
それに反応する仲間達も不思議そうだった。
「どこをどう間違えたのだろう」
「計画段階では完璧だったはずなのに」
彼等はしきりに議論する。
ああでもない、こうでもないと意見を交わし合う。
学生の成長を促す学び舎の光景としては、これ以上ないすばらしい光景だろう。
教師達が見たら、泣いて喜ぶはずだ。
しかし、だからこそ盲点があった。
生徒達が帰った後、部活のロッカーに隠れていると顧問の教師がやってきて、完成した機械に変な部品を組み込み始めた。
「俺は灰色の学生生活を送ったっていうのに、こいつらときたら。こんな機械吹き飛べばいいんだ!」
大人の、しかも教師の嫉妬が原因だったなんてな。
俺はロッカーの穴から眺めた光景を見て、ため息をついた。
スマホでばっちり証拠はとったからな。




