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星の掃除係

作者: 島猫。

真っ暗な闇の世界が広がっていた。

そのところどころに、キラキラ光る星のお嬢様達が住んでいた。

ソアラはホウキを握りしめ、今日もせっせと働いた。

世界に(ただよ)(ちり)を丁寧に1ヶ所に集め、ふぅと息を吹きかけ、人差し指でつんとする。

すると、塵の固まりはピカピカと光りながら、真っ暗な闇の中をするすると進んでいく。


ソアラは星のお嬢様によく叱られた。

お嬢様の体を蒸しタオルでそっと拭き、ブラシで優しく()でるのだが、時々お嬢様の体の欠片(かけら)がぽろりと落ちてしまう。

そうしてソアラは「この役立たず!」とお嬢様に頭突きされるのだった。

お嬢様のお世話をし、落ちて塵となった星の欠片をせっせとホウキで掃いて集める。

そんな毎日を繰り返していた。


短冊便(たんざくびん)、お届けに来ました!」


ソアラは1枚の(だいだい)色の紙を受け取った。

そこには「お父さんと流れ星が見たいです」と書かれていた。

ソアラはヒリヒリ痛むでこぼこのおでこを押さえ、またホウキを握り、掃除を始めるのだった。



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― 新着の感想 ―
[良い点] お嬢様なのに頭突きとは、随分アグレッシブですね。皆に流れ星を見せてあげるために、ソアラはわざとお嬢様の体を欠けさせていたのかなと思いました。
[良い点] 「冬童話2022」から拝読させていただきました。 お嬢様過激ですね。 頑張れ!
[一言] 頭突き……過激なお嬢様ですね!
2022/01/17 13:56 退会済み
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