表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

出会い


5月

始まった高校生活にも慣れたある日


廊下でいつものように

4人で話していた。


たまたま

見上げた2階のベランダに

1つ上の先輩達が

騒いでいるのを見つけた。


その中の一人の笑顔に

とても惹かれた。


もともとカッコかわいい系が

タイプの私。


ボーッと見ていただろう私に


「どうしたの?」と舞が聞いてきた。


「いや、なんでもないよ〜

先輩達が楽しそうだから見ちゃってた!」


めっちゃタイプの先輩を見つけたとは

なんとなく恥ずかしくて言えなかった。


ベランダの場所から

4組らしいことは分かるけど

それ以外は分かんないし。


その日から

ベランダを見るため

上を見上げるのがクセになっていた。



数日後

普段はお弁当と水筒を持参しているのだけれど

朝バタバタしていたから

お茶を持ってくるのを忘れた。


「飲み物買いに購買行ってくるから

先に食べてて」


皆にそう伝え購買に行こうと思ったら

香織もお茶を買いに行くと言うので

2人で行くことにした。


2階の購買へと

階段を上がっていると

あの先輩がこっちへ

友達と2人で降りてくる。


なんかちょっと照れるなぁと

思っていると

香織が

「こんにちは」と先輩達に

声をかける。


えっ!?知ってるの?

と思って香織の方を見ると

笑顔がかわいい先輩ではない方が

「ちは。購買?混んでるから

早く行った方がいいよー。」

と話しかけていた。


「ありがとうございます。

急ぎます。」

と階段を登っていく香織。


そのあとを

ペコっと頭を下げて

通り過ぎた私。

とても緊張した。


やっぱり近くで見ても

素敵だなぁと思いながら

ニヤニヤするのを抑え

香織のあとを追う。


「部活の先輩?」


「うん、そうだよ。よく話すんだ。

弓道すごく上手で去年全国行ってるんだって」


無事にお茶をゲットし

教室に戻りながらさっき話していた先輩のことを

聞いていた。

聞きたいのはもう1人の先輩の方だけれど

すれ違えた喜びを噛み締めていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ