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悠久のワールドガーデン  作者: 加治 翔馬
01 王都アグナハル篇
23/27

襲撃 2

二ヶ月ぶりにまともな休みをもらったら風邪で寝込みました

迫り来るゴブリンの群れに高速で近づく2人がいた。

レイとアカネである。

アカネによる【韋駄天】という"移動速度のみ5倍になる"という忍術魔法のお陰で誰よりも早く最前線に向かう。


「アカネさん!これ、凄いですよ!忍術ってどんな魔法なんですかこれって!?」

「馬鹿ねぇ、忍術は魔法じゃないのよ、忍術は忍術なの。モノが違うのよ」なんて会話をしながら駆け抜ける。前線へ向かう途中、レイは味方への援護も忘れずにピンポイントで爆炎魔法を唱えながら駆け抜ける。


「よし、見えた!レイ、行くわよ!」

だがアカネには一物の不安があった。


(いくらこれがレイドイベントだからってこんなに数は多くなかったはず。このイベントは参加してもしなくても"箱庭の人だけで"クリアできるイベントなのよ。まぁ怪我人や重傷者は多く出すけどね。でもこいつらは多分最前で3000体もいる。単純計算していつもの5倍くらいの数ね。もしかして私がこの世界に転移してきたせい…?この前のゴブリンロードだってそうだったし)


「アカネさん、僕は王宮騎士の援護をします。なので先に行っててください」

「考えている暇はなさそうね…こら、なーにカッコつけちゃってんの?最初っから私もそのつもりよ!」


そうして2人は左右に散開し、左側へ向かったアカネはゴブリンと戦闘開始する。

「さっさと消えなさい。雷花閃乱!」

アカネの持つ刀は紫電を纏いそして一振り宙を斬ると稲妻がゴブリンを次々と襲っていく。

「さーらーにー!透華孤月閃」

アカネは刀を横に構え勢いよく回転する。そしてその斬撃を空中にどんどん静止させていき敵味方構わず斬撃が飛んでいく。逃げる間も無く斬撃を受けたものは倒れていくが味方の騎士だけは倒れない。

攻撃されたと思った騎士は痛くもないのに、うおおおお、とか貴様ぁ!とか叫んでいたが「周りをよく見なさい、貴方達には一撃も私の攻撃は当たってないはずよ」っという声に自身の体と辺りを見回した騎士達であった。

それもそのはず、アカネの放った技は味方に対して透過するという技だった。実はアカネ自身もなんで当たらないのかはわかっていないらしい。


そしてラインハルトが駆け寄り声を掛ける。

「突然の救助感謝する!多少荒っぽいところはあるが大目に見よう!左翼は一時撤退して体制を整える!負傷した者は治癒魔法をかけてもらえ!」

そうしてラインハルトは部隊の中心のほうへと戻っていく。

レイはというと韋駄天の扱いに困っていた。というのも武器を振るう速度まで速くはならないので体がついていかないのだ。こうなったら魔法でやっつけるしかないか。よし。


「合体魔法・砂風刃!」

細かい砂状の石が混じり、殺傷能力を上げた風刃を何回も何回もゴブリンに向かって放ち続ける。

「合体魔法・砂風刃!合体魔法・砂風刃!合体魔法・砂風刃!合体魔法・砂風刃!はぁはぁ、砂風刃!…あれ?」

合体魔法を唱えずして砂風刃が打ててしまったのに気がついたが確認してる暇はないのでどんどんレイは魔法を打ち続ける。

やがて騎士と戦うゴブリンがいなくなったところで目の前に迫る大群に顔を向ける。

「坊主、ありがとな、大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ、でもみんなに伏せる様に言ってくれないかな?」

「お、おう、わかった!おーい、お前ら、全員伏せろーーー!!」

突然伏せろと言われてなんだ?なんだ?と辺りを見渡す騎士達。



「合体魔法・暴砂風刃!!」


なんとなくではあったが合体魔法で作り出した魔法はもう合成しなくても詠唱できることに気がついていたレイは合体魔法に合体魔法を重ねてみたのだ。

その魔法は前方部90度に広がる粒子の細かい砂を数えきれない風刃を飛ばした。

砂風刃を一回唱えるよりこの暴砂風刃のほうが遥かに威力は上がり、そしてその攻撃範囲はとても広くなった。この魔法により前線を襲って来ていた魔物は数を数えるほどになり残った魔物は兵士たちにより討伐された。


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