鍛冶師③
レイは鍛冶が楽しくなり、それから1週間ほど鍛冶屋と鉱山の往復を繰り返し、鍛冶師と採掘師の職業レベルが★5になった。
そして中級鍛冶師と中級採掘師となったレイはサブ職業が2つまた選べることをウインドウを触りながら思い出し、僧侶と調理師の職業についた。
この一週間で作り出した鉄のインゴットは500個にも上り、そして経験値を上げるために作ったロングソードは80本にものぼった。
ロングソードを作っている時に鉄インゴットが稀に光り輝く時があったがその時にできた物は淡い青い光を帯びていた。その他はまぁ普通にお店で売ってるレベルは30本、他はボロボロの状態だった。
なぜ作ったばっかりなのにボロボロなのかとアカネに聞くと「仕様よ、仕様」なんて返された。
出来上がった大量のロングソードは鍛冶屋がそのまま買い取ってくれて12000ペルカにもなり、すべて銀貨で受け取った。とりあえずまとまったお金ができたのは嬉しい。
青い光を帯びたロングソードは今まで使っていたロングソードと取り替えることにした。
そしてボロボロのロングソードはそのまま鉄インゴットにしてロングソードを作る、という工程を繰り返した。
宿屋のおばちゃんももう顔なじみってくらいになり、毎日顔と体を真っ黒にして帰ってくるレイの世話を焼くのがちょっと楽しいみたいだ。
その一週間の間のアカネはというと、討伐クエスト行ってくる!なんていってソロでダンジョンへ向かっていったようだ。手伝いに行こうか?なんて言うと、「ソロじゃないと意味ないから大丈夫よ」とニヤっと笑ってダンジョンへ潜っていったようだ。
「ふぅ・・・」
レイは宿屋のベッドに横になってこの世界のことを考えてみた。
いままで普通に生活していたら気付くことのなかったウインドウの存在。これはアカネが教えてくれるまで全く知らなかった知識だ。
アカネは当たり前のように使っていたが、この存在を他の人に言うのはなんとなくやめようと思っていた。
それから職業という概念の存在だ。
職業というのは今まで剣を持ち前線に戦うものを戦士や剣士と呼び、魔法を使って援護する光栄を魔法使いや僧侶と呼んでいた。
だが、ウインドウから職業を選べる自分は剣や杖を持つよりも先にその職業を名乗ることが出来る。
そして長い鍛錬の末に自然とスキルを編み出すわけでもなくポイントを割り振るとスキルを覚えられること。
まだまだたくさんわからないことはありそうだが・・・。
あぁ、そういえばギルド登録してから一回も依頼をこなしてなかったな。そろそろ顔を出してみよう。なんて思うレイであった。




