虚飾のアリス ‐不死の少年と白黒の吸血鬼‐

木更木心護（キサラギシンゴ）は死んだ。それも呆気なく。しかし死を迎えた少年は、美しい白髪を持つ吸血鬼の少女に助けられ、不死身の吸血鬼となって甦る。死を経て不死となった少年は、眼前に広がる異なる世界を前に誓う。降りかかる無数の死を乗り越え、不慮の事故でこの異世界へと飛ばされた妹を必ず救い出してみせると――。

これは、傷付き、狂い、死に、それでも妹を救うべく奔走した男が、運命に抗う物語。

※タイトルの『白黒』は『白黒分明』と同じで『はっこく』と読みます。