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まずはお兄様から2

「普通のお茶会のように僕は見えるけどね」


首を傾げるお兄さまに私はある集団を指さした。


「あれをご覧になってください」


「……?」


「第308回、よりよい条件・素敵な男性を付き合うための会!今日も自身を磨きますわよ」


二人よりも上の淑女たちが優雅なお茶会を行っている向かい側で二人と同じような年頃の淑女たちが集まるそこはお茶会の名ばかりの熱い熱い空気が漂っていた。


「…彼女たちはいったい何を行っているんだい?」


「さっき言われたように第308回よりより条件・素敵な男性と付き合うための会ですわ」


「だから、何を…」


お兄様の目には彼女たちが楽しげにお茶会をしているように見えるのでしょう。

だがしかし、ここではいま彼女たちは微笑みの仮面をかぶり戦っているのです。ここではお茶会とは名ばかりの戦場なのです。

誰よりも優雅な立ち振る舞いそれを競い合っているのです。


優雅な足払い、その優美な避け方、とろけるような甘さを含んだ悪ぐちやら色が落ちにくいジュースの流れるようなこぼし方を実践し学んでいるのです。


「彼女たちは幼いころよりマナー・社交性・優雅な立ち振る舞い等々を学び、シンデレラもとい努力もなにもしないで、他者の力で幸せをつかむような女にならないように日々いそしんでいるんです。男性に引かれないようそれはそれは優雅にシンデレラを追い落として見せますわ。だから彼女たちは大人までとは言えませんが、ほぼ完ぺきな淑女へと成長しているのです」


自慢げに語る私にお兄さまは生ぬるい視線を送ってくる。これだからとお兄さまはダメなのだ。


「本当にお兄さまはダメですわ。所詮他人の力で幸せをつかんだとしてもそこまでです。一時に気の迷いでシンデレラを選んだとしても必ず支障が生じるはずです。ポッでのシンデレラにいったい何ができるでしょう。努力しそれらを身に着けてきた淑女たちの方がよっぽど素晴らしいと気が付くのですよ」


「もっともらしいことを言っているようだが、妹よ。僕の目がおかしいのかな?彼女たちが学んでいることは違うもののようだけどね。ほら今足払いをかけたぞ!!なにもシンデレラ、シンデレラと物語ばかりに気を取られていてはだめだよ。あっ!反撃に出たがクッキーを目に映らぬ速さで口に詰め込まれてしまっただと!?なんという早業…妹と彼女たちの将来が心配だよ。彼女たちもこのような会を開いて誰に影響されたのか?人はね条件関係なく恋に落ちるものだよ」


嘆かわしいとばかりに首をふるお兄様であるが、彼女たちの戦いにくぎ付けだ。そしてそんなお兄さまに私は告げた。


「開催者は私ですし、ロマンチストですねお兄様…反吐がでそう」


「そろそろ僕の堪忍袋もキレそうだよ」


「怒らないでお兄さま、それに男の方たちの好みも考えて彼女たちには色々教え込んでいますのよ」


「聞きたくないが聞かざるおえない自分が悲しいよ」


さすがのお兄様!ちゃんと聞いてくれるところは高ポイントですよ

どんどんと物語のような王子様路線の成長を止めてくれた残念系な王子に成長しているお兄さまに私は感激しているのですよ。


「彼女たちに自分の特性に分けて成長を促しております。シンデレラが優しく心の清さで勝負してくるのであればこちらも徹底抗戦するのです。いろんな子を用意してありますの。勝気・儚げ・ツンデレ・ドジッ子等々このラインナップ!!その上彼女たちには私の息がかかっているのです!私の目が黒いうちにシンデレラガールなんて誕生させません。阻止阻止一択です」


そう高らかに宣言する私にお兄様の目が死んでいます。なぜですかね??


「やめてくれ、どの女性を選ぼうにも妹の影がちらつく!!」


「大丈夫ですよ、お兄さまには私がとっておきの女性を紹介いたします」


お兄様に私はにっこりとほほえんで差し上げました。


この日を境にお兄さまは女性不審となり、この後あまりにも結婚したがらないため両親・家臣たちに心底心配されるようになるがそれもまだ未来の話だ。


次回ヒーロー登場予定

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