紹介して
魔王。
それは魔を統べる者。
世界を破壊する者。
神を撃ち倒そうとする者。
俺の|知識《ゲーム・小説・マンガ等》では色々な魔王が存在するが理者から聞いたこの世界においての魔王の存在を話そう。
魔王とは魔物を生み出す存在。
魔王とは人間達により幾度も殺された、封印された存在。
魔王とは理者がいる限り何度でも復活する存在。
魔王とは姿は定まっておらず今は手のひらに乗るぐらいの黒い球の様な形。
だそうだ。
だが俺が入った事により球から黒い霧状の何かになったようだ。
後、魔物を生み出す力は俺が操作するそうだ。
そして今目の前にはあいつと何体かの何かがいる。
今も「魔王様」とか「ウガー」とか何か言っているし俺から視線を離さない。
正直言ってキモい、怖い、うるさい。
理者の擬似世界から帰ってきた時には全員集合できていたらしい。
そして俺の横には理者がいる。
俺が名前を付けたお陰で存在を現す事が出来るようになったらしい。
それにしても、だ。
『理者、お前女だったのかよ。
最初の声の低さでずっと男だと思ってたのによ。』
『私は元々、姿は決まっていません。
それに姿を現わす事も出来ない筈でした。
推測ですが名を与えられた事によりこの姿で現れるようになったのだと思います。』
蒼く長い髪、透き通るような白い肌、綺麗なライトグリーンの瞳、外国のモデルみたいだな。
背も高いし、足も長い。
アイドルも裸で逃げ出すだろう美貌。
そして人の顔など埋めれるようなでかい物と健康的なくびれを持った美女。
ただ声が女にしては低いと思うが。
そして素っ裸である。
一糸纏わぬその姿、まさに天の使いなり。
傷一つない健康的な肢体は獣が見れば欲情し襲い掛かるだろう。
全く興奮しないが悪魔で一般論だ。
俺が欲情した訳じゃない。
当然なのだ。
『理者、服着ろ。
さすがに裸ん坊はヤバい。
主に前にいる奴らと周りの環境がヤバい。』
『そうですか?』
『客観的に見たら凄くヤバい。
だから服着れ。
ローブでもワンピースでもいいから。』
『分かりました。』
外から見たら裸の美女を囲むモンスターだからな。
出来の悪いお色気物か悪趣味なホラーがぴったりだな。
やべー、俺もそれに入っちまうじゃねーか!
俺は何も見ていない、何も知らない、よし。
おー、何処からともなく黒い布が出てきて理者に覆い被さって・・・なんで巻いただけになってんだよ。
バスタオルを巻いた美女。
さっきよりエロさが増しちまったぞ!?
『理者、俺が考えた事って覗いたり出来るか。
出来るなら服考えてやるから覗け。
そして変えてくれ。』
『はい、わかりました。
では覗きよ。
・・・では。』
心を覗けたのか、理者。
・・・それにしても成功だ。
髪をストレートのまま。
首に銀の十字のネックレス。
首に毛皮の付いた黒い革ジャンに中は真ん中より下に赤いドクロのへそが見える青紫のシャツ。
手首には黒い腕輪。
黒いジーンズに金色のチェーンが腰に付いてベルトの部分はドクロマークがある。
そして黒いスニーカー。
完璧だ。
完璧なかっこいい美女になったぜ。
古き良き悪の女幹部だな。
悪者になるにはまず形からだぜ。
『似合ってるぜ、理者。
すっげーかっこいいぜ。』
『そうですか、クロシキ。
私もこの格好が好きになりそうです。』
おおー。
笑うとまた違った美女になるな。
やっぱ俺センスいいわー。
元がいいから尚更いいわー。
最後の辺りで正義に寝返って黒幕を正義馬鹿と一緒に倒してる姿が思い浮かぶな。
あれ、俺ピンチ?
「魔王様、その方は誰ですかネ?」
・・・こいつらの事すっかり忘れてた。
取り敢えずこいつらの誤解をといておかないと後々厄介になりそうだ。
『理者の事を話すよりもまず俺がどういう奴か教えてやる。
俺はお前らを知らねーからな。
だから全員種族を言え。
名もあればそれも言え。
理者も自分であいつらに伝えろよ。
それじゃ俺からだが・・・。』
俺は理者から聞いた事を全て話した。
ただ理解出来たのが少ないような予感が。
いやこいつらを信じるか。
なんか魔王様ー、魔王様ー、て呼んでるが無視だ。
『私は世界の管理する者、リシャです。
私は魔王を作った者です。』
あー、理者。
あいつらが「魔王様の生みの親だー」、「邪神リシャ様ー」、とかいってるぞ。
俺は知らね、何も聞いちゃいない。
・・・そのうち人からも邪神とか呼ばれるぞ、理者。
「それでは私から言いますネ、魔王様。
私はトロール種の魔人ですネ。
魔王様、邪神リシャ様宜しくお願いしますネ。」
・・・流石だ、トロール。
俺が言った事を聞いてないのか、それとも理解してる上で言ってるのか。
絶対前者だな。
「ムー。
ムームー、ムムムムッ。
ムッ、ムッ、ムーム。」
何だ、こいつ?
ムしか言ってない筈なのに言葉が分かるんだけど。
こいつは理解してるな、感心感心。
それにしてもゴーレムか。
全長7メートルで。
そのうち殆どが三角錐を丸めたような胴で。
その上に人の顔を5倍以上大きくさせたような物が浮かんでいて。
巨大な手が左に二つ、右に二つの計四つ浮かんでいて。
しかも首、腕、脚のないような奴がゴーレムなら、だけど。
額に真実を意味する文字がないし、材質は石とか砂じゃないと思うぞ、アレ。
胴意外は人と同じように見える。
胴は大きい盾みたいな感じだけど。
「「「(オデだぢ・僕達・儂等)ボルケム種の魔人。
(マオウざまどマジンざま・クロシキ様とリシャ様・主達よ)宜しく(だ・お願いします・願おう)。」」」
顔がいっぱいだな、十は超えてるな。
全部獣だし聞いた事ない名の魔物だな。
やっぱり俺の知らない魔物もいるか。
喋ってるのは・・・豚と兎と虎か。
他にも狼、鳥、牛、蛇、熊のような俺が知ってる奴から見た事も聞いた事もない多分この世界の動物だと思われる奴の顔が所狭しと繋がっている。
ボルケムって聞いた事ない奴だな。
ボルケムよりキメラの方が似合うと思うぞ。
動物の顔と顔の間は上手く混ざり合ったような感じで正直キモい。
形は・・・日本の映画グループのキャラクターの顔無しと言えば分かるだろうか。
あの白いお面が体中に・・・。
大きさも3メートルぐらいと小さい。
人に比べたら巨大だろうが。
もしかしたらこいつ、あいつと同じ事が出来んのか?
後で聞いてみるか。
「うちはサキュバスの魔人や。
クロシキ、リシャ、よろしゅうな。」
サキュバスって・・・。
こいつ苦労したんだなぁ。
ペチャンコだからなぁ。
ロリサキュバスとか一部で人気だろうけど現実を見たら可哀想になるなぁ。
そんなに褐色の肌見せて・・・。
悪足掻きにしか見えんぞ。
紐で大事な所隠してるけど今にも落ちそうで尚更痛々しいなぁ。
尻尾もなんか細いように見えるし。
ちなみに表面はツルツルしてて先端にトランプのダイヤを丸くしたみたいな形だ。
背丈も園児って言えそうだし。
これ終わったら理者に服を作ってもらうか。
この子はちゃんと理解しているみたいだし今まで頑張って来たご褒美としてだな。
「・・・ドラゴンの、魔人、です。
・・・魔王様、邪神様。
・・・よろしく、おねがい、します。」
ドラゴン、だと?
こんな根暗な奴が!?
自信もてよ!
ドラゴンだろ、あのドラゴンだろ!!
確かに鱗とか尻尾とか角とかまさに竜人だけどよ。
気持ちが大事だぜ、気持ちが。
背丈も1.5メートルぐらいだしさ。
こいつは筋トレだな。
それにしても。
『トロール、ボルケムの豚、ドラゴン!
人の話を聞いてたのか!
俺は魔王じゃないつってんだろうが!
後で説教だからな。』




