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To make the new world  作者: 尾田博士
第二章
18/19

第17話 新大陸

大きな大陸。オマストリア大陸についた、青龍をはじめとする6人は新天地に新たな一歩を踏み出していた。

もちろん、アスカンディア大陸の街とは違い、大きな都市であった。

「で、ソニック最初の城はどの街なんだ?」

青龍がソニックに聞く。

「この街の奥の方だねー♪」

ソニックが答えると

「ならどうするの?今から行く?それともいったん宿で休んでから?」

イリスがソニックに尋ねると、

「もちろん、今すぐ行くに決まってんだろ、姉貴!」

なぜかトーマスが反応する。

「別にアンタに聞いてるわけじゃないんだけど…」

イリスは手を額に当ててうつむく。

「どうしよっかー、多数決で行こうかなー」

ソニックは、かるーく言う。

「多数決って…適当すぎじゃない?」

霧咲がソニックに反論(?)する。

「そうですね、そこはきっちりと決めた方がいいと思います。リーダーが」

リーフもそれに乗っかって言う。

最後の「リーダーが」という言葉で皆が青龍の方を一瞬にして向いた。

「…(汗)…俺…?」

青龍は困ったように言うと

「もちろん♪」

ソニックが言った後に続いて

「そりゃあ青龍さんしかいないでしょ!!」

トーマスも言う。

「じゃ、じゃあ…多数決で」

青龍がそう言うと

「「「「「かわんねーじゃん!!」」」」」

一斉にツッコミが飛んでくる。

「わるい、軽い冗談だ。宿へは寄らずにこのまま、城へ行こう」

今度はしっかりと結論を出す青龍

「よっしゃ、そうと決まれば行動だ!!」

トーマスはそう言って、先頭に出て進む

「あんた先頭に出るんじゃないわよ、普通ソニックと青龍でしょ」

イリスはトーマスにそう言って、またもや手を額に当てる。

そして、ソニックと青龍が先頭へ出て城へむかって歩き出す。

その時、

「お、おい、城の中で反乱がおきてるらしいぞ!!」

村人が叫びながら慌てて走る。

「良い情報を手に入れたね」

とソニックが言う

城の中で反乱などと普通は良いことじゃない、この6人がやりたいこととしては良い状況であろう。

「よし、ならその反乱をしずめ王様に信用してもらうぞ!!」

青龍はそう言って、走って城へ向かった。

それに続き、ソニック、リーフ、トーマス、イリス、霧咲が走っていく。

~数分後~

着いた先は立派な城だった。

「さぁ、途中開始だ!!」

青龍が先陣と切って突入。

それに続いて5人も後ろから突入する。

近くを、城の兵であろう人が通る

「すいません、俺達城内で反乱がおこったと聞いて来たんですけど、どういう状況なんですか?」

青龍が兵士に聞くが、

「…」

兵士は答えない。

そのうちに兵士は構えていた武器をこっちへ向け襲いかかってきた。

「なるほど、あんたも敵って事か、ならこうさせてもらうまでだ」

腰につけてある2つの鞘の片方から剣を抜き、兵士を斬り落とした。

「青龍やるねー、人相手に」

ソニックが言った

「いや、、、この人、もう人間じゃないよ」

死体を調べていた霧咲が顔をあげてそう言う。

「それってどういうことなんだよ!!」

トーマスは強く言った。

「おそらく、術式による洗脳だろうな」

青龍は冷静にそう言って、鞘に剣をおさめた

「なるほどね、それじゃあ洗脳された兵士が内部反乱を起こしたって事だよね?青龍」

ソニックが聞く

「あぁ、その通りだ。おそらく魔物関連の術者だろう」

青龍がそう答えて

「ここからは2つのグループに分かれて行動したいと思う。」

こう言った。

「どういう風に分かれるのさ」

イリスが聞くと

「まず、右の階段を左の階段がある。右の階段からは俺、霧咲、イリス。」

「分かった!」

「分かったわ」

霧咲とイリスは返事をする。

「左の階段からは、ソニック、トーマス、リーフ。」

「りょーかい♪」

「必ず期待にこたえて見せます。」

「分かりました!!」

ソニック、トーマス、リーフと返事をし、分かれる。

「次に会うのは最上階だ。以上!!」

青龍がそう言うと、2つのグループは左右に散って走り出した。

「ねぇ、青龍、あたし足手まといかもよ?」

霧咲が心配そうに言うが

「そんな事はない、お前の黒魔法はとても大事だし、役に立つ。決して足手まといなんてことにはならないな」

青龍はそう説明し、階段を駆け上がる。

「ここがお前らの年貢の納め時だぁっー」

と言いながらいきなり目の前に兵士が現れる。

「洗脳者ね…」

イリスがさびしそうに言う。

「しかし、言いまわしが古いな、年貢の納め時だなんて」

青龍はさりげにツッコミを入れる。

「いや、今ツッコんでる場合じゃないからね?青龍」

霧咲はそう言って、黒魔法を唱え始める。

「霧咲止めておけ。お前の力を使うまでもないだろう。」

青龍はそう言って、イリスの方へ見る

「自分ではやらないのね…分かったわ潔く逝きなさい。三連矢(トリプルアロー)

そう言って、イリスは三連続で弓を放つ

すると三本とも兵士に刺さり、一本は心臓へ突き刺さった。

「さぁ、行くぞ。休んでる暇はないからな。」

青龍はそう言ってまた走り出した。

一方ソニック達は

「なんか敵が全く現れないねー、もしかして当たりかな?」

ソニックはそう言いながら走る。

「残念、ハズレだぜ」

ニヤニヤしながら変な怪物が現れる。

「おいおい、こんな城に怪物なんて入んなよ…」

トーマスはそう呟いて、グラ大剣を引き抜き、相手を斬る。

「早いですねー、じゃあ行きましょうか。」

リーフはそう言って走り出そうとするが

「いや、まだだな…死んだ気がしない。」

トーマスはそう言って、死体を見直すと、斬り落としたはずの上半身と下半身が再びつなぎ治っている。

「チッ…まぁいっか、ソニック、リーフ先に行っててくれ、俺はこいつを粉々にしていく。」

トーマスは相手を睨みつけたまま、そう言った。

それを聞いた二人は走って階段を駆け上がりだす。

(少しは『僕も加勢するよ』なんて言ってほしかったんだが…)

そう心の中でさびしく呟いて、また相手に突っ込んで行ったトーマスであった。



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