第16話 船上での戦い
5人に新しい魔導師を迎え6人になったパーティーはもう大陸を離れ、
船で新しい大陸へ向かっている途中であった。
そんな中船ではトーマスが同じ冒険者と仲良くなっていた
「こんなところでの話もあれだし、中で話そうぜ」
トーマスはそう言って、船の中に入ろうとする。
「そうだな、酒でも飲みながら」
冒険者はそう言ってトーマスについていき、中に入った
「そういえば、名前を聞いてなかったな、なんて言うんだ?」
トーマスが尋ねると
「俺はキーン・エミリー。お前は?」
エミリーと名乗った男が聞き返す。
「俺はトーマス・エリー。」
そう名乗り、二人とも椅子に座ると、注文をして、話し出した。
そんな中トーマスを除く5人は
「何か、別の冒険者さんと仲が良くなったみたいですね」
リーフが言う。
「そうみたいね」
イリスが答える。
一方青龍、ソニック、霧咲は
「なんだかいやな予感がするんだが…」
青龍がそう言うと
「そうよねーなんか、感じる。」
霧咲も言う。
「そんときゃそんときでしょ。」
数時間後トーマスは飲み終えたらしい。
未成年ながらも飲酒。本当なら捕まるね
こうして皆は船の中にあるベットで眠りにつく
~翌日~
「んっー朝か。」
青龍はそう言いながら起き上りベットから出た。
するといきなり扉が開き、エミリーが入ってくる。
「おいトーマスお客だぞ」
青龍がトーマスに言うと
「なんだ?エミリーか」
そう言って起き上り、ふら付きながら、歩く。
タッタッタッタッ
エミリーはいきなり青龍の方へ走りだす。
「青龍さん危ない!!」
トーマスがそう言って青龍の前でエミリーを止める。
「なんだ!?」
青龍は驚く。
そのすきにエミリーはトーマスに掴まれたナイフを離して逃げ出した。
「おっ、おいまっ…」
バタッ
トーマスは倒れる。
「頭がいてぇ…飲みすぎた…」
「なんだ、二日酔いか、俺に任せておけ。」
青龍はそう言って、走ってエミリーの後を追いかけ、外に出た。
エミリーは武器を出している。うっすらと後ろに黒い魔物の影が見える
「魔人化…?いやただ乗り移られてるだけか…」
青龍は推測して、片方の鞘から剣を取り出す。
「ていうか、こんなところで戦って船壊れねぇかな」
そんな事を気にしながらも、相手に突っ込む。
「乱れ撃て、氷剣」
そう言うと、パワートリッキーが氷柱をまとった。
その剣を振り抜くと、パワートリッキーをまとっていた氷柱がエミリーの方へ飛ぶ。
しかしエミリーは、その全てを持っていた剣ではじき落とす。
「チッ…人の新技をそうやって跳ね返してくれるなよ」
青龍は舌打ちをしてそう言うと、もう一度、氷柱をまとった剣を振り放つ。
しかし、またもやエミリーにはじき落とされる。
「…ヤロウ、そろそろ本気でいくかんな」
そういうと、腰に付けてあるもう片方の鞘から剣を抜き出し、双剣を装備した。
「後悔すんなよ氷双剣」
そういって双剣に氷柱をまとい、またもや突進する。
「強化だ、冷凍剣」
その氷柱をまとった双剣にさらに冷気をまとわせ強化する。
氷柱と冷気をまとわせた双剣を振り抜き、地面に強く叩きつける。
すると、双剣からはもちろん氷柱が飛んでいき、
叩いた地面を冷気と、氷の線がはしる。
氷柱をはじき落とし、即座に氷の線をよけたエミリーの足元に円ができる。
「掛ったな?冷凍円」
そう唱えた途端に氷の柱ができた。
「残念だったな…」
そう言って、片方の剣で切り落とした。
そして、氷の結晶となり、風に運ばれて消えていく。
そこへ、5人が駆けつける。
「大丈夫?青龍」
ソニックが青龍に近寄り聞く。
「あぁ、問題ない。向こう自体攻撃をしてこなかったからな」
青龍が答える。
「それと、エミリーは何者かに操られていたみたいだな、
後ろの方に魔物の影がタブってた」
青龍はそう言ってトーマスの方へ見る
「許せねぇ…俺の友達を…ぶっ殺す」
トーマスは握り拳を作り壁を殴った。
~同時刻船の影から~
「…エミリーが倒されました…えぇ、ですね…わかりました…では、実行に移ります。」
と謎の男が何者かと話しているのであった。