第15話 黒魔導師登場
砂漠での戦いの翌朝…
青龍とソニックの二人は目を覚ました。
それもリーフのおかげ…やはり回復魔法を持っている仲間がいてよかっただろう
「青龍もソニックも大丈夫なのかい?」
イリスが二人に聞く。
「あぁ、もちろん」
青龍が答えると
「もちろんさ♪」
とソニックも答える。
「ところで、ここ港町なんだよね?」
ソニックは聞く
「あぁ、そうらしいぜ」
トーマスは答える。続いてリーフが
「じゃあ、港へ向かいましょうよ」
急かすように言う。
「いや、まだここにいた方が良いだろう。」
青龍が言うと
「そうだね、少し戦力を整える必要があると思うからさ、
もう少しここに滞在して行こうと思うんだ。リーフには魔力を消費させてしまったし。」
ソニックも続いて言う。
「そうだな、そうしよう」
青龍はそう言って、解散と言い放った。
「ところで青龍、僕たちには仲間がもう一人、二人必要だと思うんだ♪」
二人になったところでソニックが青龍に言う
「まぁ、だろうな。今のところ接近が俺とトーマス。
中距離にソニック、イリス。そして補助にリーフ。
できれば遠距離がほしいな、それと接近で盾になれるやつ。」
青龍がそう言うと
「だねー、どうやって集めようかな。」
ソニックは考えようとするが
「いや、集めようって考えるより普通に行動していた方が自然と集まる気がする。
だから俺たちはちょっと街から出て、鍛えておこうや」
青龍はそう言って横にあった鞘に納まっている剣を二つ取り、腰に付け、立ち上がる
ソニックはそれをみると、自分も横にあるガンホルダーと二丁銃を取り腰回りにセットし、立ち上がる
「さぁ、行こうか?青龍」
「そうだなソニック」
二人はそう言いながら顔を見合わせ、前を向き宿を後にした。
二人はその後、街の外へ出て、森へ入った。
その数分後。
「迷ったな」
「迷ったね」
二人は迷ったらしい。どれだけ迷うのだろうか。
そんな二人を複数の敵が囲む。
「んーこんな状態で囲まれたくないねー」
ソニックは困ったように言う。
するとどこかから・・・
「ファイア!!」
と声が聞こえ、周りを囲んでいた敵の一体が火に包まれて消える。
「黒魔法!?」
青龍は驚いて後ろを向く
「君たち後ろを向いてる暇なんてあんのー?」
謎の声が聞こえる
「そうだな、さっさと片付けるか。冷凍円」
青龍は唱える
「お、久々に出た」
ソニックが言う。
複数の相手を白い円が囲み、一気に空まで届くような氷の柱ができた。
「俺達に会ったのが、運の尽きだ」
そう言って、片方の鞘から剣を抜き、氷の柱を一刀両断。
「凄いねー君たち。名前は?」
後ろから女の声。どんどん近づいてきて、二人の前でとまる。
「俺は青木青龍」
「僕はアルバ=ソニック」
二人が名乗ると
「私は、霧咲京子
黒魔導師ね、見た感じ青龍君は双剣使いだったけど、ソニック君は?」
と、霧咲が聞く
「僕は二丁銃の使い手だよ♪」
軽く笑みを浮かべて答えるソニック。
「なるほど!それで腰にガンホルダーがあったのね、
ところで二人はなんでこんなところに?」
「「迷った」」
見事にハモる
「じゃあ、案内してあげる、港町まででしょ?話したいこともあるし」
霧咲が言うと
「本当か?なら頼む」
青龍が答える。
「その話って言うのは、私を仲間に加えてほしいの」
霧咲が言う
「別に良いよ♪」
ソニックの即答
「「早ッ!!」」
というわけで仲間が増えたのであった。
ほかの三人の事も話、その三人にも霧咲の事を話した。
そして、仲間も加わったことで、大陸を渡ることにしたようだ。
ようやく、この大陸を出るときが…
第1章~完~