第12話 契約
迷子になり、怪物を倒して、道を進み、ようやく森をぬけだした5人は
今現在、再び迷子になっていた。
港に着くまでは長い道のり。
本当に長い道のりとなっているのである。
なぜならここは、砂漠なのだから。
森→砂漠。
聞いたことねぇよって言われても仕方無いような。
もちろん砂漠ということで、太陽はギンギン。
5人を苦しめるように陽が差してくる。
「森の次は砂漠かぁ…こんなんモンスター出てきても戦う気にらねぇよ…」
トーマスが言う。それを聞いた青龍は
「なら戦わなくてもいいんだぞ?トーマス」
するとトーマスが
「あ、いえ嘘です。すいません青龍さん」
謝るのであった。
「ほんとに暑いですね~」
そんなことを言いながらもリーフは涼しそうに言う。
「だねー♪」
ソニックもそうであった。
この二人は内心と言葉が矛盾しているのである
「なんか矛盾してる気がするわね」
イリスが言う。
「と、言うよりこの砂漠を抜けないとどうにもならないな」
青龍が言うと、ソニックが
「そうだね♪
その前にお迎えの様だよ♪」
そう言うと、空から大きな鳥のような怪物が現れた。
そして、いきなり衝撃波を放ってきたのである。
もちろん、咄嗟のことでよけられるはずがない
5人は飛ばされて倒れる。
「チッ…まためんどくさい敵が出てきやがったな」
青龍はそう言い腰につけてある双剣を抜いた。
「まったく…僕を怒らせると怖いんだよ?」
とソニックは言い、二丁銃を構える。
「青龍さん!!あれやりましょう!!」
とトーマスが青龍に言うが
「いや…相手は空中だ、いったん地面に下ろして、やらないと意味がない」
と、言った。
「なら私の出番ね。墜ちなさい…雷をまとう矢!!」
雷を纏った矢は相手に直撃。
その衝撃で怪物は態勢を崩し、地面へ落下。
「いまだトーマス!!」
「はい!青龍さん」
そして二人は息を合わせ
「「クロス…ブレイク!!」」
怪物の翼が斬り落とされた。
「よし!!次はもう片方のつば…え?」
ソニックが言葉を言いかけた。
ソニックの目線の先には、怪物がおり。
その怪物の右の翼は落とされているはず。
また新しい翼が生え始めたのだ
「自己治癒能力!?」
トーマスは驚く
「あれじゃ拉致があきませんねぇ…本体全部を粉々にしない限り」
リーフが言った。
「俺もソニックもまだガンマンとデビルペルソナは最後に取っておきたいからな…何か言いアイデアはないのか…」
青龍は皆に言った。
(ねぇ君!!)
青龍の後ろから声が聞こえた。
振り向いたが誰もいない。
(ねぇ、君ってば!!)
もう一度声が聞こえた。
(!?)
青龍は驚いた。
(やぁ、青龍君初めまして僕はこの砂漠の精霊、サ・ロードって言うんだ!!)
(精霊…?)
青龍は、砂漠の精霊を疑っている。
(そ、精霊。おそらく森の精霊も君についてるはずだよ。)
(ど、どうも)
(僕は君たちに力を貸そうと思って出てきたんだ!!)
(それでなんで俺に話を?)
青龍は疑問に思う。
なぜ自分に精霊は話しかけたのか?と
(そりゃあ、君が僕の力が活かせそうだからさ)
(そうか、じゃあ是非力を貸してくれ。)
(じゃあ契約だね、君の頭の中に双剣を浮かべて)
言われた通り頭の中にパワートリッキーを浮かべる。
(我、サ・ロードは今ここに青龍を主とし、契約することを誓う。)
(我、シン・イーロは今ここに青龍を主とし、契約することを誓う)
こうして、精霊と契約をしたのだ。
さぁ、この精霊を使いどう、相手を倒すのか…