第11話 ニュースキル
「弱者がどう強くなろうと所詮は弱者。我を超えられるはずがなかろう。」
と怪物が言う。
「もう君に勝ち目はないよ♪
だって僕らが殺しちゃうもん…」
ソニックの顔から笑みが消え、相手に恐怖を覚えさせるような表情になった。
「ソニック、新しいスタイルを手に入れたんだ、使ってみろよ」
青龍が顔に笑みを浮かべ言う。
「まかせてよ…あの怪物を粉々にするくらいにしてあげるから♪」
ソニックが銃を構えて前に出た
「やっぱり何も変わっていないな…
逆に隙だらけだ、バカメ!!!!」
怪物はそう言って、ソニックを殺すために殴りかかった。
「隙だらけだって?君の方も隙が多いんだね♪」
ソニックは瞬時に怪物の背後へ周り二丁銃を当てた。
「は、はえぇ…わかった、わかった、なんでも言うことを聞く。
だから見逃してくれ!!頼む」
怪物は言った…が
「後悔しな…僕の仲間を襲い傷つけ、僕を怒らせたことを…」
ソニックはそう言って引き金を引いた。
パァン
森には銃声が響き、目の前には怪物の死体。
その死体からは緑色の血。
「しかし、凄いスピードだな、びっくりしたぜ
銃士化は敏捷なんだな」
青龍がおどいたように言う。
「いや、正確には、敏捷、命中力、射程速度かな
そのかわり、筋力が犠牲になるけどね♪」
ソニックが言うと
「やっぱガンマンだな」
と、青龍は笑って言った。
「あの魔人化にはかなわないよ。」
ソニックは言う。
「まぁ破壊力はそうだが、銃士化の方が
長けてる点が多いじゃねーか」
青龍が言うと
「まぁどっちもどっちと言うことで!!」
とソニックが言うと
「逃げたな・・・・?」
と青龍はつぶやいた。
2人がそんなやり取りをしてると、ほかの3人も起きた。
「お、3人とも大丈夫なの?」
ソニックが心配そうに聞くと
「おう、大丈夫だ。」
「大丈夫ね」
「大丈夫ですよ」
と3人は言う。
「ところであの怪物はどうされたんですか?」
リーフが尋ねる。
「あ、ソニックが新能力でたおしたよ。」
と青龍が
「新技!?」
トーマスが驚く。
「うん、青龍には、魔人化があるじゃん?
んで、そのスタイルには現在10個の扉があって、
その一つの扉を僕も開いちゃったみたいでさ。」
ソニックが説明する。
「ほぅ…で、スタイル名は?」
イリスが効いてくる。
「銃士化。」
ソニックは一言で簡単に言った。
「良いですねー扉をあけることができるなんて…」
とリーフ。
「最初は制御が難しいけどな」
と青龍が言うと
「そういえば、僕のはなぜか、制御しなくても普通に使えたよねー…
覚え方の違いなのかな?」
とソニックが嫌味かの様に言ってくる。
「だろうなー」
と苦笑いでその場を避ける青龍。
青龍もソニックも残るは9つの扉。
あの親父も扉を開いたんだろうか?と疑問を浮かべ、夜を過ごした