第9話 港へ
「みんなもう、立てるか?」
青龍が皆に聞いた
「大丈夫だね、リーフの白魔法が役に立ったから」
ソニックが言う。
「それじゃあ行こうぜぇ、奴をぶっ殺しになぁ」
とトーマス。
「次あったらフルボッコ確定ね」
続いてはイリス。そして…
「みんなであいつを倒しましょうね!!」
とリーフが言った。
そして、みんなは歩き出す。
「ソニック、次はどこ行くんだ?」
青龍がソニックに聞くと
「一応、この大陸を離れてオマストリア大陸に行こうかなーって思うんだ♪」
ソニックが言う
「そこで何をすんだい?」
イリスが聞くと
「魔物退治を手伝ってもらうのさ♪」
ソニックが答えた。そして、話を続ける
「そのために、北側の港にいなきゃならない。
ここからざっと10日くらいかな?
早めにつけば一週間と大きく差がでるけどね♪」
と話を終えた。
「じゃあ、早く行くことにこしたことはないんだな」
トーマスが言った。
「じゃあ行くか、港に」
青龍がそういうと、歩き出す。
ほかの4人もそれを見て、青龍について行く。
「ところで、オストマリア大陸で
誰に魔物退治を手伝ってもらうんだ?」
青龍はソニックに聞いた
「もちろん、王様だよ、全勢力のね!!」
ソニックは軽く答えた。
しかし、そう軽くはいかないだろう。
と青龍は思っている。
なぜなら、あの大きな大陸には、4つの勢力がある。
一つの勢力に助けを求め協力してもらうにも大幅な時間が必要だろう。
しかも、大陸の各地にちらばる勢力の王に会うまでにも大幅な時間がかかる。
1ヶ月で終わるような行動じゃない。
それに、戦争を起こしてないもの、
一応4つの勢力は敵対国なのである。
その国々が
「協力して何かを起こした」
という事は、過去に1度もないからである。
各勢力は、
「自分たちの問題は自分たちで解決する。」
という考え方をもっているのだ。
そんな考え方をもった勢力…いや王を説得するのも時間がかかる。
やはり、1ヶ月で終わるはずがない。と断言ができる。
そんな長い時間をかけるより、「自分たちで倒す方が早いのではないか?」
と思うのが普通だからである。
「そんなめんどくさい事をするより、
俺達が直接魔界へ行って戦えばいいんじゃないのか?」
トーマスがソニックに聞く
「僕たちの能力でそんな事ができるとでも?」
とソニック
「それは無理ですね~」
リーフが言う
「だね」
イリスも賛成する。
こうして、また5人は歩き出した。
「ところでリーフ、お前の召喚獣って
特定の寺院でしか手に入らないって聞いたんだが
どっかよらなくて大丈夫なのか?」
青龍はリーフに尋ねる。
「そうですね、この大陸には寺院はありませんし、
オマストリア大陸に行けば2つ,3つは寺院があると聞きましたから」
リーフが言う
「そうか、それならいいんだが」
青龍が言うと、ソニックが
「そういえば、青龍って喋り方変ったねー
あんな静かな喋り方だったのに、今は常人のようにね♪」
ソニックが言った
「いや、前から常人なんだが」
青龍が答えた
「あ、喋り方が常人じゃなかったのにね」
ソニックが言う。
青龍は疲れたようにソニックに適当に言葉を返した。
こうして、5人で港を目指すのであった。
その時はまだ、5人は港までの道のりがもっと長くなるとは知らずに・・・