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過去編4

それから月日は経ち、いよいよ結婚式が来週に迫る。そレまでの私は、感情をなくした人形のようだった。ぼーっと窓の外を眺めたり本を読んだりするだけ

そんな私が来週カーシス様と結婚するだなんて想像がつくはずがない。そもそも、この婚約はお父様が望んでいるだけで私たちに感情はない、はず。


そんな公爵様は結婚式が来週に迫るなか隣国に出張中だ。帰ってくるのは結婚式の2日前、愛されていないとは分かりつつもせめて何故かやるせない気持ちになる。

あの光景をみたアスタリアは、なぜか胸キリキリとしたいたみがとまらない。この気持ちは何なのかしら?


◇◇◇


そして結婚式2日前になりカーシス様が出張から屋敷へ帰ってきた。準備もあったことから私は公爵家にお邪魔しており、そのまま結婚式を挙げ公爵家に住むことになっている。


私は出張から帰ってきたカーシス様に挨拶ができなかったため、挨拶をするためにカーシス様を探していた。


寝室や執務室に寄ってみたもののどこにもカーシス様はいらっしゃらなかった。長い長い廊下を通ると部屋から出てきたカーシス様がみえるた。疲れた様子でアスタリアには気づいていない。「カーシス様」と声をかけようとしたつぎの瞬間私はキラリと光る短剣を持った男性がカーシス様に今にも襲いかかろうとしているところが目に入った。


あぶないっ

そう思うより前に身体はうごていた


「あぶないっ」

そう叫びながらカーシス様の背中を押す。その瞬間私の横腹に鋭い痛みが走る


「っ!?」

私の声と押された衝撃に驚いたカーシス様がこちらを向いた。


刺された衝撃で私の身体は前に倒れ、それをカーシス様が支えてくれた。カーシス様を襲おうとした男性は私が庇ったことに驚き、すぐさま退散した。


「アスタリアッ!」

心配そうな声で私の名前を呼ぶカーシス様。刺されて痛いという気持ちと自分の名前を呼ばれたことによる嬉しさもあった。しかしタイミングが悪すぎだ


「アスタリアッ、アスタリアッ!しっかりしろ!」

あぁ、どうして今になって私が欲しかった言葉を言ってくれるのかなあ

私はこのときをずっと、ずっと待っていたのに死に際に言わないでよ...


私は優しく微笑み、最後の力を振り絞りこう言った


「お..たんじょ...び、おめ..で..とう」


本当はね、挨拶をしに訪ねるなんて建前だったの。ほんとうは、ほんとうは、カーシス様の誕生日を1番にお祝いしたかっただけなの。もう日付変わったよね?


「っ!!アスタリアッ」


カーシス様が私を呼ぶ声と同時に私の視界は暗くなる。狭まった視界でカーシス様がなにか叫んでいるようにも見えるが、もう何も聞こえない。そして私はカーシス様に抱きしめられるかたちで息を引き取った

ストックがなくなったのでゆっくり更新していきます。面白かったらいいねや感想お願いします!

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