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過去編

過去の私の性格は内気な少女だった。しかし、心の中はどんちゃんお祭り騒ぎ。そう、思ったことは言えないが、胸の内に秘めたるものは今思えば、自分の言いたいこともまともにいうこともできない少女を年上のカーシス・ロイド公爵が相手をするだなんて無理な話だったんだ。

私の内気な性格を見越して国王陛下に頼みこんだのだ。どうしてどこにでもある伯爵家が国王陛下に頼みごとができるか、ですって?それはね、このウォルツ伯爵家の前伯爵と元国王が大変仲がよく政治についても活躍していた前伯爵に恩があるってのが理由だそうだ。

そのつてがあったことにより、ロイド公爵は私と婚約させられたってわけでして...


「アスタリア来週はロイド公爵との見合いの日だ。きっちり準備をしておくように」


「は、はい、お父様」

返事をするもののこんな私が公爵夫人になるのかと、そう思い浮かべただけでも全身が震え上がる気持ちにしかならなかった。


◇◇◇


「お越しいただき誠にありがとうございます。」

お父様のその挨拶でお見合いは始まった。公爵様は、驚くほど美形で銀髪が太陽の光に照らされてキラキラと風になびいている。う、美しい

こんなの誰でも惚れちゃうよ


「ああ、ルーカス・ロイドだ、これから頼む」


「こちらこそ、娘をどうかお願いします。ほら、アスタリアも」


「あ、はい。アストリア・ウォルツです。」


「ああ」


公爵様って無口な方なのかしら?さっきから全然話して下さらないわ。あの挨拶から1時間、公爵様とお父様はただ政治のお話をするぐらいで私とお話することは一切なかった。最初は私もなにか話そうと思い話題を出したが、すぐに終わってしまい公爵様がお父様に話をふってしまったせいで、私は2人と同じ場所に座っているはずなのになぜか1人ぼっちでいるかのように感じた。


「では、そろそろ私は行く」

2人の話にきりがついたのか公爵様は、帰ると仰った


「はい、お時間をとっていただき誠にありがとうございました。改めまして娘をこれからよろしくお願いします」


「ああ、では」

そう言うと公爵様は去って行った。


「はぁ...」

ため息しかでない。お見合いっていうからお父様がいうから来たのに私とお話するどころかお父様がずっと話しているではないですか!私なんかただ挨拶しただけですよ!?あとはもう、微笑むぐらいしか...私これからやっていけますの...?


アストリアは今は知らない、これはまだまだ序の口だということをー


しばらく過去編がつづきます

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