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過去の自分
過去の私の性格は内気な少女だった。しかし、心の中はどんちゃんお祭り騒ぎ。アストリアはただ思ったことを口に出すことが出来ないだけなのだ。確かに今思えば、自分の言いたいこともまともにいうこともできない少女を年上のカーシス・ロイド公爵が相手をするだなんて無理な話だったんだ。
そんな私の内気な性格を見越してお父様は国王陛下にロイド公爵と婚約できるよう頼みこんだのだ。どうしてどこにでもある伯爵家が国王陛下に頼みごとができるか、ですって?それはね、このウォルツ伯爵家の前伯爵と前国王が大変仲がよく政治についても活躍していた前伯爵に恩があるってのが理由だそうだ。
そのつてがあったことにより、ロイド公爵は私と婚約させられたってわけでして...
「アスタリア来週はロイド公爵との見合いの日だ。きっちり準備をしておくように」
「は、はい、お父様」
返事をするもののこんな私が公爵夫人になるのかと、そう思い浮かべただけでも全身が震え上がる気持ちにしかならなかった。




