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20話 嬉し恥ずかしフレンド弁当

「なんだ誰かと思えばCクラスの連中じゃないか」


 こんにちは。目玉焼きには醤油派かソース派かでリーチェとリカルドがもめていたので、私はタルタルソース派ですと答えてドン引きされた、セレスティア・ラル・シャンデール(10歳)です。

 学校の裏庭で、なんと今日はアリーシャちゃんの手作り弁当をいただける事になりました。

 一緒に食べようとお弁当を広げていたら、底意地悪貴族マークに話しかけられました次第です。

 取り巻きを5人ほど連れて歩いていてわざわざこちらに嫌がらせですか。

 なんですか、いかにも「これから悪口いってやんよ!」と言いたげなその顔は。

 アリーシャちゃんがびくっとするので、私がその間に入ります。

 せっかくアリーシャが作ってくれた麗しのフレンド弁当を食べようとするところだったのに邪魔以外の何ものでもありません。

 

「なんでもいま6人しかいないらしいじゃないか。

 どうせ試合に勝てないんだ。学費の無駄なんだからとっとと退学したらどうだ」


 けらけらとマークが底意地の悪い笑声をあげれば、とりまきA~Eも同じく笑い出しました。

 

「あなた達に関係ない。在学するか辞めるかは私が決める」


「なんだと!?マーク様に向かって何を言って」


 取り巻きBが私につかみかかってこようとしたので、サッをよけてやりました。

 ぶっ叩いてやってもよかったのですが、騒ぎが大きくなるのはのぞみません。

 早く追い払ってフレンド弁当を食べたいと思います。


 おっとっとと、取り巻きBは上げた拳を宙にさ迷わせ・・・・・・がっこーん。


 よろけてアリーシャが私のために作ってくれた分の弁当を盛大にぶちまけました。

 避けた先にお弁当などなかったので、わざとよろけるふりをしてお弁当をぶちまけたのです。


「あ」

「………あ」


 その場で私とアリーシャが固まっていれば、


「女のくせに生意気に避けるからだ」


 と、取り巻きB。


「そんな貧乏くさい弁当一個で済んで命拾いしたな」とマーク。


 



「言いたいことはそれだけですか」






 ゴゴゴゴゴゴゴ。私の怒りに大地が震えます。


「な、なんだっ!???」

「マ、マークさまっ!!」


 私の放つオーラにマークとその他大勢がガクブルしながらこちらを視ました。


「言いたいことはそれだけかと聞いているのです。

 これはっ!!アリーシャが作ってくれたフレンド弁当です!

 それをっそれを……」


 折角友達が作ってくれたお弁当なんて陰キャには夢のようなシチュエーションをっ。


 お友達の作ってくれたお弁当。

 こんなありがたい事はパリピでもなかなかありません!たぶん!

 そう、パリピすら越えられる夢と希望のつまったお弁当なのです。


「謝りなさい」


「え?」


「本来なら万死に値しますが、アリーシャもいるので、貴方たちの謝罪で許してやろうと言っているのです。

 謝りなさい」


「何を言ってるたかが平民如……」


 マークの言葉に私の沸点が頂点になります。



 

 舐めないでいただきたい、兄4歳のいたずらに全力でぶち切れて闇の力を目覚めさせた私の沸点の低さをっ!!!




 ずわっ!!!



 私の放った魔力が世界を支配しはじめ


「セレスちゃん!?」

「何をやってるんですか!?」


 アリーシャとセディスが私の手をつかんだ事で我に返ります。


 はっ!?私としたことが。


 気が付けばマーク御一行様は情けなく気絶しているのでした。





「こいつらは遠くに放置しておきますから。

 もう二度とこんなことをしないでください」


 セディスがぷんぷんと、悪ガキ6人を連れて行くのを見送りながら私はため息をつきます。

 初めての「友達の手作りお弁当」というリア充行為に浮かれて我を失ってしまいました。


「……アリーシャごめん、お弁当ダメにしてしまいました」


 ちょっと涙目になってしまうのが自分でもわかります。

 楽しみにしていたのにぐちゃぐちゃです。

 アリーシャが朝から頑張って作ってくれたお弁当です。

 陰キャのあこがれの的、友達の愛情弁当をダメにしてしまいました。


「セレスちゃんのせいじゃないよ。悪いのはあいつらだもん。

 私を守ってくれたんだから怒る事じゃないよ?むしろありがとう」


「アリーシャ……」


「私のでよかったらまた作ってくるから……ね?

 食堂に何か食べに行こう!」


 そう言って微笑むアリーシャは天使です。


 見ていなさい。マーク。こんなかわいい子に手をだし、フレンド弁当をぐちゃぐちゃにし、そして後でセディスに説教を受ける恨み……模擬戦で果たしてみせましょう。




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