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アリアさんのお姉さん、…色々凄い人なんだね。

少し短くなっています。限界が近づいているかもしれません。限界がきたら週一更新に戻します。

 ちょっとした…いや大分した修羅場を乗り越えた俺。精神的にも強くなったと確信できる。あと足も。痺れに耐えて耐久力が高くなった。


「…あ、そうだ。アリアさんが元々この部屋に来た理由はなに?。」

 痺れている足をマッサージしながらふと思い出し尋ねる。アリアさんも初めから怒るためにこの部屋に来た訳ではないはず。一体なんの用があったのだろうか。…まさか俺に2人きりで相談とか…。


「あぁ、すっかり忘れていたな。姉上が夕食の時には帰ってくるらしいんだ。だからそれを知らせておこうと思ったんだ。姉上は大変優れた魔導師だから、クラヒトも見てもらえば良いと思う。私ではクラヒトが最も得意とする属性の判別までは出来なかったからな。それが分かればたぶん属性魔法も使えるようになるだろう。」

 アリアさんのお姉さん、…確か王国のなんとか院の特攻隊長だったな。アリアさんが手放しで称賛しているところを見ると本当に優秀な人なんだろう。俺としては属性魔法が使えるようになるのはかなり嬉しい。俺はまだ干渉魔法しか使えないから。明かりを出すサンライト、足音を消すサイレンス、触れた物を少しだけ柔らかくするソフト。この三つが俺の使える魔法。どれもしょぼい。属性魔法は見た目も中々格好いいから使えるようになりたいなぁ。


「でも…確か魔物の群生についての調査に行ってるんじゃなかったのよ?。なんの魔物かは知らないけど少なくとも片道1週間はかかるのよ。」

 シャーリーが思い出したかのようにいう。言われてみればそりゃそうだ。そんな魔物の群生地が徒歩10分のところにあってはおちおち眠ることも出来ない。帰ってきている途中だったのだろうか?。


「姉上は特異魔法も使える。使える特異魔法は転移魔法。その魔法が使用出来るから姉上は特攻隊長の座についているのだ。」

 特異魔法、…確か希少な魔法でスキルとほぼ同等の能力が多いって書いてあったな。転移魔法はローゼリア様も使えると言っていた。結構メジャーなのか?。…いや、違うな、使える人は皆国の為に働くから目につくだけだ。


「何処にでも一瞬で行けるからってこと?。」


「あぁ、そうだ。姉上の役目は国の一番槍となり斥候、偵察、足止めをこなすこと。特に姉上は防御魔法に秀でているので国防の一翼を担っていると言っても過言ではない。」

 アリアさん大絶賛。お父さんとかお兄さんとかに対する態度とは違う反応を見せている。それだけ尊敬しているということなのだろう。


「冒険者の間でも有名なのよ。『断壁』のソアラ。様々な戦場に突如として現れ危機的状況を救う魔導師。転移魔法の使い手だったのよ…。」

 どうやらシャーリーはアリアさんのお姉さんのことを知っていたらしい。いや、二つ名。厳つすぎない?。救ってもらってるんだから『救世主』とかにしろよ。ソアラさん?もそれでいいのかよ。


「姉上はその二つ名はあまり好きではないらしい。だから直接は言ってくれるなよ。」

 あ、やっぱり本人的にはNG系ですよね。


「それは分かってるのよ。目の前でそれを言った男が悲惨な目に遭うのを見たことがあるのよ。」

 ひ、悲惨な目…⁉︎。…一体どんな目に…。ゴクリ…。


「…あぁ、あれか。あれはきついな。私も以前姉上を怒らせた時にやられたが…結局自分では何も出来ず母上が砕いてくれるまで閉じ込められていたな。」

 …今の情報を統合するとめっちゃ硬い何かに閉じ込められるってことか。…閉所恐怖症の人なら発狂ものだろう。あとマーベルさん強すぎ。


「それにどんどん小さくなってきて最後の方なんてミチミチになっていたのよ。」

 更に怖い情報きた。ソアラさんって魔王なの?。


「お、俺会うのやめとこうかな。なんか失言したら大変なことになりそうだし。」

 べ、別に属性魔法はゆっくり使えるようになればいい。無駄なリスクを冒す必要なんてない。


「だが姉上はクラヒトに会いに帰ってくるのだぞ?。その席にお前がいないとなると多少は気分を害されると思うのだが…」


「いやぁ、早くお目にかかりたいですな。うん。」


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