第2話 異世界召喚
「ここは……どこだ」
俺は気づいたら中世の城のようなところにいた。
「おお、ついに魔王を召喚できたぞ!」
「ほ、本当ですか」
「魔王様、どうか私たちに力を貸してください」
この感じ、まさか、もしかして。
「俺って召喚されたのか?」
「はい」
来たー!異世界召喚!いや、異世界転生?
これから俺の楽しい異世界ライフが始まるのか?
興奮が収まらない。ワクワクして仕方がない。
「なあ、俺ってなんで召喚されたんだ?」
「それは前の魔王様が倒されてしまいましたので召喚魔法を使って新しく魔王様を召喚することになったのです」
俺は魔王として召喚されたのか。できれば勇者がよかったな。それじゃありきたりか。
俺が魔王ということはこいつらは悪い人たちなのか?
そうは見えないけど、何か事情があったりするのか?
「事情は大体わかった。力を貸してやる」
「ありがとうございます」
「私はナリア・ライアストラです」
「私はリナ・アスクトルだ」
「わ、私はクレア・メイナリサです」
「よろしくな」
「「「はい」」」
「俺は矢水 睦月だ。ちなみに睦月が名前だ。気軽に名前で呼んでいいぞ」
「じゃあムツキと呼んでいいか」
なんでタメ口なんだ?俺って偉い立場なんじゃないのか?前の魔王のときは大丈夫だったのか?もし俺がそういうのに厳しい性格だったらどうするつもりだったんだよ。
「それじゃあ私たちはムツキ様と呼ばせていただきます」
「ああ、そうしてくれ」
これから俺の楽しい楽しい異世界ライフが待ってるのか。
まさか異世界に来るとは思ってなかった。
こうして俺の異世界ライフが始まった。