「底辺」と名乗るなかれ!
初めまして、加瀬優妃と申します。
「小説家になろう」に参入して半年未満の、ヒヨッコです。
このたびは『「底辺」と名乗るなかれ!』にお越しいただき、ありがとうございます。
……さて。
どうやらこの投稿サイト界では、読者があまり訪れない階層のことを「底辺」というらしい。
そう知った私は、自分でもその呼称を使用していました。
でも、何か嫌だな。
他人が揶揄してそう呼ぶ分にはいいが、何かひねくれた感じがする。
何でそう感じるんだろう。
――そうだ。
読者がいっぱいいる層を上層、つまり「高級住宅街」みたいに言うのに対し、この「底辺」は「すさんだスラム街」と言っているみたいだからだ。
気に入らない。少ないから悪いとは限らないぞ。
そこで思いつきました。
私は……辺鄙な「田舎の住人」なのです。
人がいっぱい賑わっているところは、いろいろなお店があります。
……大都会ですね。
美味しいものを食べる店、スリルを味わう店……うろちょろすれば、素敵なお店がいっぱいあります。
欲しいモノはすぐ手に入ります。
一方、こちらは、辺鄙な田舎……。
観光客もめったに訪れません。
自給自足の生活をしています。
見回すと、打ち捨てられた空家なんかもいくつかあります。
でも……そこには、いろいろな人がいます。
都会に出ようと頑張っている人。
自分のペースでゆったりと暮らしている人。
いいお店がなかなか見つからないかもしれませんが、探索してみると意外なものに出会えるかも知れません。
……どうでしょう。なかなかいい呼称だと思うのですが。
ちなみに私は……細々と経営している民宿です。
あまり人は来ませんが、おかみは元気に毎日、働いています。
わずかですが、決まった頃に訪れてくれるお客さんがいます。
まだ言葉は交わしていませんが、おかみである私は、そんなリピーターの方々に日々、感謝しています。
さて、皆さん。「底辺」はやめて「田舎の住人」になりませんか?
とっても前向きじゃないですか?
まっすぐに顔を上げている気がします。
この呼称が広がっていくことを願って……。
失礼いたしました。
閲覧ありがとうございます。
最初は『「底辺」と呼ぶなかれ!』にしていたのを、変えました。
他の人がそう呼ぶのは、好きにすればいい。
でも、自らが名乗る必要はないでしょ、と。