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やだ・・・黒くてすごく大きい(汗

前回よりちょっと短いです。

 「う~ん・・・・」


 食料は見つかった。

 軽く食事を済ませ、腹を満たすことも出来た。


 実は、食料を見つける前に、ここを探索しておいたのだ。

 予想はしていたが、ここは地下だったようで、上に行く階段を見つけたので上がってみたのだ。


 ・・・・外だったのだ。

 ここは地下だけしか存在しない。

 思ったよりも狭かった。

 まぁそれはいい。


 困っているのは別の事だ。


 「地図とか、それっぽいのはあったんだけど、ここがどこなのかわからなかったんだよなぁ」


 この場所が、どの地域のどの場所なのかがまったくわからなかったのだ。


 「街とか行きたかったんだけどなぁ・・・・どうするか」


 さて困った。

 あてもなく外を歩き回るのは危ないよなぁ。

 ・・・行ってみるか。

 まっすぐ歩けば何かあっても戻ってこれるだろう。

 それに・・・


 「一応、魔法も使えるしな・・・」


 ここの探索をしているうちに、俺が魔法を使えることは確認済みだ。

 と言っても、まだ片手で数えられるほどしか使えないが・・・。


 サンダー、ファイアー、ボディ・エンハンス。


 使えるのはこの三つ。


 どうやら魔法は、使う人物がその魔法の原理を理解していないと使えないようだ。

 サンダーとファイアー、この二つはおそらく、難易度で言えば初級の魔法だろう。

 これよりも簡単なものは見つからなかった。

 文字が読めるおかげで、何とか仕組みを理解できた。


 ボディ・エンハンス、これは身体能力を一時的に強化するもの。

 だがこれは、他の二つよりも難易度が高く、まだ完全に理解しきれていないせいで発動が不安定になってしまっている。

 なんとか発動は出来るが、効き目にばらつきがある。


 正直、不安しかない。


 だが、ここに留まることは出来ない。

 食料があまりなかったのだ。

 計画的に食べても三日ほどしかもたないだろう。

 食料を手に入れるにはここを出なければならない。


 「そろそろ・・・いくか」


 俺は階段を上がった所にある天井扉を押し開けた。


 「日は・・・・傾いたところにあるな。・・・・・上がってんのか沈んでるのか分からないな」


 午前か午後かもわからないが、とりあえず行けるところまで行ってみることにした。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 「え~っと・・・」


 ヤバい。

 なんかヤバそうなのに遭遇しちゃった。

 一言で言うと・・・・・でっかいカラス。

 まんまカラスだ。

 そして、すごく見られてる。


 こういう時、どう対処すればいいのだろうか・・・。


 向きを変えずに、少しずつ後ろに下がろう。

 一歩、二歩、さんパキッ!!

 枯れ木踏んじゃった。


 カァァアアアアアアアアアアアア!!!!!


 「こっちくんなぁ!!」


 ヤバいヤバい!逃げろ逃げろ逃げろ!!


 「『ボディ・エンハンス』!!!」


 よし!よし!!うまく発動出来た!


 カラスとの距離はどんどん離れていく。


 「アッハハハハハハ!俺の勝ちだ!のろま鳥頭め!ハハハハ「バサッバサッ」・・・・」


 ・・・・・そりゃあまぁ・・・・飛ぶよな、鳥だし。


 「おおおおおおおおおおお!!!!走れぇぇええええ!!!俺の足ぃぃぃいいいいいい!!!」


 チラッと後ろを・・・!?あぁ、もうすぐ近くじゃん。

 こりゃ逃げきれないなぁ・・・・・めちゃくちゃに走ってきたからあの女の拠点がどこにあったのかもわからなくなっちゃったし・・・・・


 「えぇい!やけくそだ!くらえ・・・・『サンダー』!!!」


 バチィン!!!


 はっはっは!直撃だ!

 だがカラスは止まらない。


 まるで効いていないとでも言うように。

 実際効いていなさそうだ。


 「・・・・・オワタ」


 はぁ・・・・・こんなことになるんだったら、もっとちゃんと魔法を覚えてから出てくるんだったなぁ。

 そうしたら、あのカラスにも効く魔法があったかもしれないのになぁ。


 カァァアアアアアアアアアアアア!!!!!


 鳴き声を上げながらカラスが突っ込んでくる。


 俺は目を背けながら、腕で顔を隠した。

 殺られるッ・・・・・・・・?


 ん?

 殺られて・・・ない?


 俺は恐る恐る腕を顔からどかし目を開ける。

 そこには、衝撃の光景が広がっていた。


 首が斬り落とされているカラス、その隣に立つ一人の男。


 「大丈夫か?」


 その男は声をかけてきた。

 どうやら心配してくれているようだ。


 「あ・・・はい。特に怪我とかはないと思います」


 俺は正直に答えた。


 「そっか!間に合ったようでよかったよ!」


 男の見た目は結構若い。

 まだ十代後半、いってても二十代前半ほどじゃないだろうか。

 しかも結構なイケメン。

 もとの身体の俺とは比べ物にならない程のイケメンである。


 「俺は冒険者をやっているデビットって言うんだ。君は?どうしてこんな危険な森に?」


 君は?というセリフは俺の名前を聞いているのだろう。

 どうしてこんな危険な森に?・・・か。

 ・・・・まずいな、こんな時なんて言えばいいのか何も決めてないや・・・。

 こういうのも決めておかなくっちゃダメだったか・・・・。

 自分ではちゃんと考えているつもりでも、何もできてなかったんだな・・・。


 「えっと・・・ごめんなさい。名前は・・・・わかりません・・・・・どうしてこの森にいるのかも・・・・・この森がどこなのかも・・・・・把握できていなくて・・・気が付いたらこの森に・・・」


 名前については、どう答えていいのかわからなかったので、ついわからないと答えてしまった。

 この森がどこなのかわからないのは本当だ。


 「・・・・君は・・・一体・・・?」


 「ハァ、ハァ。やっと追いついた・・・」


 「いきなり走らないで下さいよぉ・・・」


 デビットと名乗った男が俺に何か言おうとした時、横から男に声をかける者たちが現れた。

 二人の女性だ。

 この二人も結構若い。


 「あぁ、ごめんごめん。この女の子が襲われているのが見えたから、つい身体が動いちゃって・・・ハハハ」


 男の反応を見るに、どうやら仲間の様だ。


 ・・・あのカラスに襲われた時はもう終わりかと思ったが・・・・・どうやら俺の運はまだ尽きてなかったようだ。

 何とかして街に行けるといいんだが・・・・。

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