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もうどうにでもな~れ♪

様々なことを考え、やがて行き着くのがTSもの(しってた

 ‥‥‥ここは?


 なんだ?‥‥‥‥!?どうして!?


 う‥‥動けない!声も出ない!


 ヤバい‥‥‥どうしよう!?俺はどうすればいい!?


 サッ‥‥


 俺の上から、何かがどけられたような気がした。


 まぶしい‥‥‥これは、明かりか?


 「ふむ、無事に成功したようだ」


 見‥‥える‥?

 ここは‥‥‥なんだろう?

 部屋?窓がない。

 女性‥‥か、随分綺麗な人だな。


 「おや?そんなにあたしは綺麗かい?」


 少なくとも、今までの人生で一度も見たことないくらいには‥‥‥!?

 なんで!?声は出ていないはずなのに!?


 「はっはっは!わかるとも!あたしは人の心が読めるからねぇ?」


 なんだ?‥‥何をいって‥‥


 「ふむ、しかし意識があるのは予想外だったねぇ。まぁ、この分なら問題なく使えるだろう」


 意識があるのは予想外?使う?一体何に‥‥‥?


 「おや、知りたいのかい?ま、もうすぐお前は死ぬんだ。最後に、自分がどうやって死ぬのか教えてやろう」


 死ぬ?俺が?

 何が‥‥どうなって‥‥


 「お前はあたしが召喚したのさ。くっくっく、動けないだろう?そりゃそうさ!お前は体を失っているのだからな!!」


 体を‥‥失っているだと!?

 どういう事だ!?


 「だから、これからそれを教えてやると言っているだろうに。お前は今、魂だけの状態だ。しかし、人とは本来、魂だけではこの世に存在することが難しい。とても不安定な状態になるからな。しかし!それを解決するのが魂魄結晶こんぱくけっしょうさ!この結晶は、魂を閉じ込めて、そのまま安定した状態を保たせることが出来る物さ!お前は今!その結晶の中で、魂だけの状態で閉じ込められているのさ!」


 閉じ込められている‥‥?

 魂だけで?‥‥まてよ‥‥俺の‥‥体は‥?


 「あぁ、喰っちまったよ。なかなかうまかったぞ?」


 喰った‥‥?何を?‥‥俺の‥‥体を‥?


 「はっはっは!そうとも!だからもう!お前の身体は存在しない。わかったかい?」


 ‥‥‥‥うそだ‥‥‥うそだ‥‥うそだうそだ!


 「本当だとも。さて‥‥まだ話は終わっていないよ?お前を召喚した目的だが‥‥寿命さ」


 寿‥‥命‥?


 「そう、寿命だよ。あたしはもうすぐ死ぬ。数週間後かも知れないし、明日かも知れないし、今日かもしれない。まぁ、近いうちに死ぬのは間違いないよ」


 そんなに若い見た目をしてるのに寿命だと?‥‥一体どういう‥‥。


 「肉体の寿命はいくらでも伸ばせる。が、魂の寿命は無理だ。普通話ね?‥‥あたしは、もう数千年の時を生きているんだよ。肉体はいつでも若いままさ。だが!!!」


 !?


 その女性はこの会話で一番大きな声を上げた。


 「だが、魂は少しずつすり減っていくのさ。長い時を生きたあたしの魂はとても小さくなっている。だから!まだ若い魂を手に入れ!私の魂に取り込むことにしたのさ!!」


 !?そんな‥‥‥じゃあつまり俺は‥‥。


 「そう‥‥これが結論さ。お前はあたしの魂に飲み込まれて、本当に死ぬのさ!その魂が消滅してな!!」


 そんな‥‥‥ふ‥‥ふざけるな!!お前の事なんか知ったこっちゃない!!死ぬなら勝手に死にやがれ!!!


 「はっ、もう無駄さ。お前が何を言っても、現実は変わりやしないよ。死ぬのはお前で、あたしが生きるのさ!」


 くそ‥‥‥なにも‥‥出来ないのかよ‥‥。


 「‥‥‥さすがにしゃべりすぎたね。もういいだろう‥‥。さて、それじゃあ始めようか」


 ‥‥もう‥‥終わりか‥‥‥。

 まだ‥‥やりたい事沢山あったのになぁ‥‥。

 こんな‥‥いきなり身体を無くして‥‥閉じ込められて‥‥俺を閉じ込めた奴に、もうすぐ死にそうだからお前が代わりに死ねとか‥‥‥こんなのって‥‥。


 くそっ‥‥‥くそっ!‥‥くそぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 こうして‥‥俺の意識は、闇に沈んだ‥‥‥‥。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 ‥‥‥冷たい‥‥‥!?


 「つめたい!!なんだ!?なんだ!?」


 ‥‥石レンガの床?

 俺、なんでこんなところに‥‥。


 「ここは‥‥!?」


 ‥‥‥あの部屋だ‥‥あの女がいた部屋、俺を結晶の中に閉じ込めていた場所‥‥。


 「夢じゃ‥‥ないのか‥‥一体どうなって‥‥‥!?」


 何か声違くね!?


 俺は自分ののどを触ったあと、身体を確認するために下を見た。

 ‥‥体をみた。


 「‥‥‥え‥‥あ‥‥え‥‥?‥‥は?‥‥こ‥‥これ‥‥って‥‥まさか‥‥?」


 ‥‥‥間違いなく、あの女が着ていたものだ‥‥というか、身体も‥‥。


 「‥‥やばい‥‥どうしよう」


 俺はどうやら、意識を保ったままこの体に入ってしまったようだ。


 「え?どうしよう!?どうすればいいだ!?あの女が言っていた通りなら、俺の身体はもうない!もしかしてずっとこのままか!?嘘だろ!?」


 何から手を付ければいいのか、何を考えたらいいのかさえ分からない。

 頭の中はパニックだ。


 落ち着け、落ち着くんだ、俺。

 こういう時は、いったん頭を使うのを止めて、リセットしよう。

 そうだ、いったんクールにCoolにだ。


 まず、何かをするため、考えるためには何が必要だ?


 ‥‥物と、情報?


 ならまず、何をすればいい?


 ‥‥‥この際、物は置いておくとしよう。

 何をやればいいのかわからない以上、何が必要なのかも不明だ。


 だったらまずは‥‥。


 「‥‥情報‥‥収集?」


 どうやって?


 俺は部屋を見渡す。


 「探す?‥‥あの先で?」


 扉が一つだけあった。


 「この‥‥部屋は‥‥?」


 床は‥‥何やら魔法陣のようなものが‥。

 壁は‥‥よくわからん不思議な明かりがついている‥‥。


 「あるのは‥‥この机くらいか」


 引き出しはついていない。

 黒い塊が置いてある。

 おそらくこれが‥‥


 「魂魄結晶‥‥‥」


 これがどういったものか、詳しい事は分からない。

 迂闊に触らない方がいいだろう。


 「‥‥進むしかないか‥‥‥」


 正直言ってかなり怖い。

 が、何もしないわけにはいかない。


 「‥‥よし!いくか!」


 と言ってドアノブを握ってみたものの、なかなか扉を開けることが出来ない。


 「やっぱ怖い‥‥」


 この先何があるのか分からない。

 わからないせいで、いろいろなモノを想像してしまい、余計に怖く感じる。


 「‥‥ダメだ!このまま何もしない訳にはいかない!」


 そうだ、子供の頃、じぃちゃんが教えてくれた魔法の言葉がある。

 じぃちゃんは若いころ、この言葉に何度も救われたそうだ。

 俺も、じぃちゃんに教えてもらったこの言葉に、何度も助けられた。

 その言葉は‥‥


 「‥‥もうどうにでもな~れ♪」


 ‥‥いや、ふざけているように聞こえるかもしれないが助けられたのは事実なんだぞ?

 大きな壁にぶつかったとき、悩みを抱えて動き出せなかったとき、あと一歩の勇気が出なかったとき‥‥様々な時にこの言葉に救われた。


 わからない事や出来ない事は、悩んだり考えたりしたってなにも変わらない。

 頭ではわかっていても動き出せないとき、そんな時にこの言葉を声に出していってみると、案外身体は動くものだ。

 リズムよく、大きく声に出して言うのがコツだ。

 外でやるとなおいい。

 というか、これを外で大声でリズムよく言えたなら、大抵の事は大したことなく感じる、一時的に←ここ重要。


 まぁ要は勢いよく扉を開けたのだ。

俺氏、女になった。とサブタイトル悩みました。

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