始まりの一日目
唐突に思いついて、勢いで書いてみました。
この物語の独特な雰囲気を伝えられたらいいなと思います。
物語を書くのはまだまだ初心者なのでよろしくお願いします。
暗い暗い水の底。
月光が差し込むこともなく。
ただただ私は沈みゆく。
そんな感覚、そんな感覚。
恐れることもなく、流れのままに身をゆだねる。
そうして目覚めてここは何処?
目が覚めると知らない場所にいた。
永崎カンナは瞬きを何度か繰り返す。
「夢ではないのか。」
自分の頬をつまみ、確かに痛みがあることを確認した。
周りを見るとどうやら誰かの部屋らしいことが分かる。
モデルハウスのようなこの部屋に他に人はいない。
「異常だな。」
この部屋も自分の状況も。
着ていた制服も髪も触ってみても濡れてはいない。
あちらこちらのドアを開けて洗面所を見つけた。
鏡で自分を見つめる。
いつも通りの黒い髪の地味な女の顔だ。
しかし普段とは一点だけ違う所がある。
それは目だ。
友人に死んだ魚の様な目と称された、この瞳が赤く染まっている。
「……どんな中二病展開だよ。」
ため息をついてしまう。
そして思う。
”なぜ死んだはずの私が生きているのか”と。
いや、前提条件が違うのか?
ここは死後の世界で、この部屋はいわば私に与えられた天国のマイルームなのだろうか。
現状を正確に判断するための情報が少なすぎる。
結局私はこの死後の世界でどうすればいいのか分からない。
「これからどうしようかね―。」
そう呟いて私は見つけた寝室の大きな布団にダイブした。
物語を最後まで読んでいただきありがとうございます。
読みにくい部分も多いと思いますが、頑張って改善していきこうと思います。
一応初めてのシリーズということで、今回は短いですがこれでお終いです。
続きもまた読んでもらえればうれしいです。
最後にもう一度感謝を込めて、ここまで読んで下さりありがとうございました。