第18話 犯人がわかるまで!
俺らが階段を駆け下りると、ティアラがゴーレムに腕を振り上げて襲いかかってくる直前だった!
「ティアラ!」
まずい、ティアラがピンチだ!
俺が救援に入ろうとしたのだが、
ゴーレムの腕を華麗に掻い潜り、ゴーレムの懐に入る。そして剣を振るい、足を斬りつける。
ゴーレムはバランスを崩し膝をつく。
ティアラはその膝を踏み台にして一気に上に駆け上がる。
「せぇぇいっ!!」
とティアラはゴーレムの額にある紋章に剣撃で傷をつけた。
するとゴーレムは動きを止めガラガラと崩れ去った。
「す、すげー…」
「う、うん。 それよりティアラちゃん大丈夫!?」
「あ、ソウタさん、ティアラさん。 私は大丈夫です」
気弱そうな感じなのにさっきの戦ってる姿みたらぜんぜんそうな感じはしなかった。
さすが騎士の街の次期当主だな。
そんなことよりも、とルナがいいだす。
「こんなところにゴーレムがいるってことは操ってるやつがいるってことだよね」
「はい、あなたですよね。 そこにいるのはわかってます。 出てきなさい」
とティアラが叫ぶ。
広間の奥、大きな騎士の石像の後ろから黒のローブを着た人が出てきた。
「さすが次期当主といったところか。 予想以上の力だな」
フードを被り顔は見えないが声から男だということがわかる。
俺は黒ずくめの男にいう。
「で? あんたの襲撃は失敗したみたいだが、まだやんのか? こっちは3対1だぞ。 大人しく投降したほうがいいんじゃないのか?」
「ふん。 投降? するはずがないだろう」
と、黒ずくめの男はローブの両袖から剣を出しこちらへ襲いかかってくる。
俺は剣を抜き相手の剣を受ける。
いつも通り頼むぞルナ!
しかし相手は二刀流、さらには剣を振る速度もとんでもなく速かった。
俺は早くも押され、あちらこちらに傷をつくっていた。
くそっ! こいつ剣の腕ハンパねっ!
そろそろやばいかも、
「あなたの相手は1人だけではありません! せぁぁっ!」
ギィィンと剣を振るい相手の剣を弾くティアラ。
黒ずくめは俺たちから一旦距離をとる。
「大丈夫ですか? 私も仲間になったんですよね? だったら一緒にやらせてください」
「サンキュー、助かった!」
男の方を見ると先ほどティアラに弾かれた方の剣は途中でポッキリと折れてしまっていた。
これはチャンスだ!
「行くぞ! ティアラ!」
「はい!」
と俺たちからは黒ずくめとの距離を一気に詰める。
「やぁぁぁ!」
俺たちは今日結成したばかりとは思えないコンビネーションで男を追い詰めていく。
まぁコンビネーションよく見えるのはティアラが俺に合わせてくれているからなのだが…
「ソウタ! ティアラちゃん! 離れて!!」
ルナの叫び、 俺らは後ろへ大きく飛ぶように下がる。
その瞬間、
『氷結の筑紫!!!』
すると、男の足元から何本もの氷の槍が男を直撃する。そして高く吹き飛ばされ地面に叩きつけられる。
「よっしゃ! やったぜ!」
「喜んでる場合じゃ無いでしょ?多分死んでないから早く捕まえないと」
とルナに怒られる。
そうこうしているうちに男はヨロヨロと立ち上がる。
ローブはボロボロになり、いたるところが傷だらけである。
「さあ、観念しろ。 これでお前の計画はおしまいだ」
「ふふふ。 『われら』 の計画が終わり? なにも知らない愚かな者たちよ。 『私』はこの計画の末端にしか過ぎない」
「どういうこと? 『われら』 ということは共犯が他にいる? 答えなさい!」
ルナが男を問い詰める。
「そもそも『私』の仕事は邪魔者を街から遠ざけ足止めすること。 今街の方では『われら』の本当の計画が進んでいるだろう」
「本当の計画? それはなんなのですか?」
とティアラが尋ねるのだが、男は笑い始め、いった。
「無知な自称次期当主よ、それを知るのはあの世で知れ! お前の愚鈍な父親とともにな!」
と男はローブを脱ぎ捨てる。
男の身体中に何か文字のような者が浮かび上がる
「あんた、自爆する気!?」
ルナが叫ぶ。
自爆!? こいつ正気か!?
「ふははははは、 死ね! そしてあの世で知るがいい! 『われら』の偉大な計画を!!」
男がそう叫ぶとあたりは眩い閃光と爆音に包まれた。




