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SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第三章 私闘と死闘
37/42

履歴書

 駿河 庄子


 爽果高校の生徒会長


 成績は学年トップ

 運動能力に申し分無し

 各賞保持者

 容姿端麗

 人気、人脈あり

 異例の純正能力二つ保持……


 つまり完璧超人。判断をミスらず、なおかつ余裕を持つ



 本当は俺は気付いていた、彼女の内面が少しだけ



 彼女は、孤独だ


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 結果的には全てのゲームで負けた俺は、なぜか勝手に決まってた罰ゲームの『アイスを奢る』ということになった。原所持金が4桁もないのに容赦ない人だ


「うま〜い♫ これぞ強者の味!」

「そうっすか…その『わさびアイス』って美味いんすか?」

「食べてみる?君のそれはいらないけどね」

「俺も結構です」

 と俺は『酢入りバニラアイス』を食べている。結構美味いのにな

 それにしてもなぜコーンてあるのかな。あれって口の水分持っていかれるから好きではない。まあ美味いけど、俺はカップで食べる方が好きだ。ゴミ出るけどね…

「君は分かる?」

 何が、と口から出かかった言葉は呑みこまさった

「あなた、私がどう見える?」

「学校のトップカースト。容姿端麗成績優秀スポーツ万能人望豊富、本当絵に描いたような凄い生徒会長」

「それで?」

 どうやら、そのことらしい

「しかし生徒会には副会長以外活動者はいなく、人望豊富な割に完璧超人なだけに心配されない、と言うよりあれは『リーダー』ではなく『保護者』を見る目、懐くに近い接し方。上辺を消せば孤独な人」

「…君は分かるのか〜」

 全てはわからない。しかしおかしな病気『若年性アルツハイマー病』の収容所を兼ねているような学校と理解した所だ。親なんて分からない奴らの集団でもあるかもしれない。先生よりも強く尊敬される人だからそうなるかもしれない。必然でもある

 彼女はクスクスと笑い、苦笑いでこちらを見る

「そうね。今までは斎木君か かなちゃんくらいが上辺じゃない付き合いかな。でもここまでキッパリ言うのは君が初めてかもね」

「そうすか。それは恐れ多いことを言いました」

 彼女は首を振り、それから街に目を向けていた


「…ここって、そんなに小さな町なのに、私には広すぎるわ……」




「そういえば『彼女』についてなんだけどね」

 不意が好きな人だ。俺は二杯目の『わさびアイス』をすくってたスプーンが止まる。多分、いや確実に話題を変えるなら『転校生』のことだと思う

「あの子の履歴よ」

「…無造作にそんな個人情報を投げ渡していいんすか? どう考えてもこれはダメっすよ」

「君が私の協力者になっている限りは大丈夫よ」

「……確かに大丈夫ですね。一生かけてもあなたは敵にできないですね」

「師弟関係でもいいよ?」

「それは願い下げです」

 断りながら俺はアイスを平らげて書類を読んでみた

 ちなみに、このアイス意外性が大きい

 _________________________________


 鹿原かはら きょう


 性別:女 年齢:15


 B…

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「会長、これってコピーですよね」

「そうよ」

 その声が聞こえた時、俺は手持ちのペンで黒く塗りつぶした。俺は紳士だ。女子の『ホニャララ』は見ないのが当たり前。てかあいつ女なのかよ


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ■■■■ ■■■■ ■■■■


 志望動機:元の学校で勉学に励むことができない事情から




 備考欄

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…おい、マジかよ……!」

『備考欄』の所に書いてある内容が、あまりにも怖く感じた


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 備考欄


 純正の『Wアビリティ』適応者


 _________________________________

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