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放課後の約束
「で、今日の放課後ひま?」
「あー…ひまですな」
「そう。じゃあ遊びに行かない?」
「…具体的には?」
「もー、何想像したのかにゃー?えっちいこと?そうでしょ〜、そうでしょ〜」
なんかめんどいな
俺は席を立つ
「あ、ジョークだから帰らないで〜」
ため息をつきながら座り直した
「そうね〜。無難に『ゲーセン』どうよ?」
「生徒の見本が何言ってるんですか」
「いこーよ!最近行ってないんだよ〜」
庄子さんはそう言いながら、俺の横に座って腕を絡めてきた
「ねえ〜」
「…分かりましたから」
「やったー!」
と、両手をバンザイさせてる生徒会長は、あまりに無邪気な子供にしか見えない
斎木はその日、放課後になっても学校で会うことはなかった