逃避先→生徒会室
午前の授業は普通に進み、しかし殺気がちょくちょく来るギスギスしそうな時間を終えた俺は、自分の意思で、生徒会室に行った
「おお!君から来るとは珍しいね!!」
と、当たり前に庄子生徒会長がいたが、あいにく斎木が不在のようだ
正直、この場所で二人きりは避けたかったが、教室に居たら胃に穴が開く、と思うほどのストレスが積もる
「まあ、そこに突っ立ってないで、そのソファーにでも座りたまえ」
と、庄子さんが会長席から見て正面の、左右対面のソファーを進める
俺は素直に座ることにした
「うん、賢明だね」
そこまでか?と思いはした
「いや、多分君が思ったことについてじゃないよ」
違うのか
「私は『ここに隠れに来た』事についてだよ」
そっちか
「いつでもおいでよ。合鍵くらいなら君にもあげるから。ここは君のいい隠れ場所になるだろうから」
と、弁当を食べながら言う庄子さん
まあ、礼は言っておこう
「––––ふーん、それで、ね」
と、庄子さんに、俺がここに来た理由を話した
「……正直、私も不思議なのよねー、その子。なんか『裏』ありで来てるように見えるのよねー」
あんたが言いますか、とは言わないどこうか」
「入ってるわよ、うっかりさん」
あ、口に出ていたのか