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悪寒...
板井と別れた俺とカナは、帰る前に買い物を頼まれてたからスーパーと商店街をまわった
ほんと、面倒で、しかも別々の内容だから、時間がかかる
スーパーに来た俺は、セール品の、タイムサービスで、多種多彩なおばさんと争奪戦をしていた
カナに任せようとしたが、あのおばさん連中の殺気に怖気づいてしまい、俺が参戦している
全く、桁が二つ以上の密集帯には気圧されるのに、何故ついてきたんだか…
てなわけで、遠回りしながらも買い出しは終わった
途中、やれ「夫婦」だ「新婚さん」だと言われた。失礼しちゃうぜ。俺はそこまで歳取ってはいない!てか、俺は千歩ゆずっていいが、カナは顔を赤くしてるし、ぜってー俺とのこと言われて怒ってるだろうな...
「...新婚さん......夫婦......フフフッ」
チラッ
「フフフ......HUHUHU」
ゾクッ
今、温かさ三割、寒気七割が俺に吹き付けた