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SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第三章 私闘と死闘
31/42

不思議な事

「板井〜、手伝ってくれー」

 我慢できなくなった俺は、僅かな希望を胸……


「えー、無理〜」


 ……の中で壊された

 分かってたさ、うん

 でもな、こっちには秘策があるんだよ、板井!

「じゃあさ、週末にパフェ奢るぞー」

「寄越しなさい、そのクズ紙を」

 ぐーたらと菓子食ってるやつって、大概スイーツに目が無い


 _________________________________


 ものの10分で終わった

 正直、板井に手伝わせたのは半分正解半分失敗だった

 その後、その働き以上のケーキを請求された

 俺の収入に大打撃だ


 酷い食欲だ、と思ったら見透かされて何か投げられそうだから考えない


 その後、店を出た俺とカナ、板井、何故か会長

「じゃ、また明日ね」

 と言って、板井は素早く走って行ってしまった


 余談だが、板井とは一緒に暮らしてはいない(この能力を教え、よく知ってて、俺をこの運命に巻き込んだような張本人なのにな)

 あいつ曰く、「男との同棲は、私に安全を妨げる」と


全く、不思議な奴だ。今更だけど

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