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SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第三章 私闘と死闘
30/42

不穏な風

 風が吹く

 木々が擦れる

 太陽が輝く

 水が光る


 俺は今、やつを殺すためにこの学校に来た


 俺は、やつの力を見極め、それにふさわしい対処をしろ、と言われたがそのつもりはない


 殺す気で俺はターゲットを見極める


 紙に書かれた『選択肢』を見ながら俺は決意をした


 《A,妹が死ぬ

 B,『異型選択者・洲崎 熱也』を殺す

 c,上記の者を見極め、適切な結果を出す》


「待ってろよ、楚歌。兄ちゃん、絶対お前を守るからな」


 人々のざわめきが絶えない、とある商店街へと、歩みだした


 _________________________________


 あの、俺が精神的に追い詰められてから数日間、あきらめた俺に、山積みの書類を渡された


 もちろん、現在は『雑務』をしている

 さらに、カナも手伝わせている

 そして板井は...


「ギャハハハ!」

 と、漫画を読みながらポテチを食ってくつろいでいるのだった

 何か言いたい気も、すっごくあるけど言えずにいる



 遡ること、数十分前

 俺達三人は、庄子生徒会長に呼び出され、この雑務を押し付けられた


 クリスマスプレゼントを渡すような恥じらいの表情と言葉で


 斎木を含む生徒会面々が今日休んでしまったこともあり、誰も動いてなかったらしい


 彼らが休んでる理由は、庄子さんの命令のようだが...


 で、やってはいたが、予想通り板井はだらけた

 なので、(個人的に)すっごく難易度の高い『パソコン仕事』を命じた

 あんなちまちま押さないといけないものなんかより、実際に書いたほうが早いのだから、俺は裏で笑った

 しかし、なぜかすんなりと言うことを聞いて、ささっと椅子に座った

 そして、目で追うのがやっとなぐらいの速度で、キーボードを打っていった

「できたわ」というまでにかかった時間は、たったの一分


 彼女曰く、「最近鈍ったわ。あんなの三十秒もかからないわ」と

 そして、堂々とくつろぎだした


 ここには冷蔵庫がある

 そこからいきなりプリンを板井は取り出した

「勝手にとるなよ」

「これ私のよ」

 ここはいつからお前の休憩所になったよ

「あ、カナっち、プリンあげる~」

 と、四個入りのプリンを一つ、カナにあげた

「ありがと~」

「あ、先輩も~」

「お、うれし~」

 と、会長席に座ってる庄子さんにもあげている

「あ、ネツ~」

「お、さん」

「この書類、間違ってるよ~」

「...ああ、サンキュー」

 と、ソファーに戻ってった板井に目を向けると、二個目のプリンを開けてるとこを見た

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