屈する
「結果として『失敗』、と?」
「ええ、失敗よ」
「記憶もない、と」
「ええ」
「うんわかった」
「じゃあ、やってもらえますか!」
「断る!!」
「「「なんでよーー!」」」
総出でつっこまれた
「だって、荷が重いって!」
「じゃあ、どうしたらいいの!」
「何言われてもいやだ!!」
「ええ~...」
「もういいだろ...」
と、立ち上がろうとした時、不意にマキがつぶやいた
「『生徒会室』って、授業中抜け出せましたよね?」
ピクッ
「それに、単位も稼げて」
ピクピクッ
「それに...」
「ここでならゲームや早弁も」
「ご指導よろしくお願いします、会長!」
「「変わり身早!」」
バカヤロー! 早弁とゲームの自由が効くのは俺にとっての高いメリットだ!!
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「…なんかショックー」
「まあまあ、会長」
「そうですって、会長」
意気揚々と出て行ったネツを見送りながら、私と副会長で慰めている
「でも〜、これじゃああの子はゲームと早弁のため時しか来ないわよー」
「あ、それなら大丈夫ですよ、会長」
「「???」」
と、私に振り向く会長と副会長
「私の保護者に、そう言う実態を見過ごさない人いますから」
と、さっきから寒気がする窓の外の、木に逆さに立って観察している一人の女性をチラ見した
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夕飯の時から、俺の飯は減っていた
理由はある程度して分かったが、俺の考えが改まるまで減り、最終的に水になった時、俺は降参した
理由がわかってたのは、あの勧誘の日に俺が意気揚々と扉に手をかけた時、完全に殺気を放たれてたから
屈しないと思ってたのに、飯抜きは無理だろ…
後に、このメイドは昔、とある学校でお堅い生徒会長だったと、なぜか執事長が言っていた