表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第三章 私闘と死闘
28/42

実験

「『暴走』はいいけど、『能力の一人歩き』ってなんだ?」

 正直、暴走なら《能力の制御ができない》って意味だろうけど、『一人歩き』ってのは意味わからん

「本当は僕も半信半疑なんですが...こんなうわさ」

「聞いたことねーよ」

「まだいってませんよ」

「だって、噂なんかよりも大事な記憶だって忘れてしまってるんだから聞くわけない」

 斎木と庄子先輩は疑問符を浮かべて、カナが複雑な顔をしてるのはほっといて

「とにかく何だ?」

 我に返ってはいないが斎木は続けた


 _________________________________


 まずは噂


 噂とは、《『能力』には『心』が存在する》という噂があったという

 噂のはじめは、とある能力者が誰かと『対話』したということで、それも度々あったといい、彼以外聞こえなかったということだ

 当初は『幻聴』と言われたが、後に何人かも聞こえたらしい

 そこで乗り出したのが『爽果高校 研究連盟団』だったと言う

 その噂があったときにはすでに『能力』は公表されて間もなかったらしく、初代が研究を進めたらしい

 ある意味では『研究連盟団』のために創られた高校と言ってもいい

 その団が研究を今も続けてるらしいが、解明にはいたってないらしい

 そんな中、『強化』の理論を発見してしまったらしく、方法は非公表ではあるが完成させようとしていた


 そして、そのときの第一被験者に選ばれたのは、当時高一だった『駿河 庄子』と『野良雲 斎木』だったらしい

 でも、実験は中止された


 駿河 庄子の『神出鬼没』が《独立》したのだ

 さらに『能力』が出て行きたときに庄子先輩は意識がなくなった

 スタッフたちは当たり前のように止めようとした


 しかし、相手は一枚上手だった


『神出鬼没』の容姿は『幽霊』だった

 透けていて、ただ、神々しくも見えるものだった

 彼らはそう捉えると同時に、怖ろしさで動くことはできなかったらしい

 彼らにとっては説明できず、唯一認識したのは『神』と『幽霊』を混ぜた何かだったらしい

 だが同時に、『神出鬼没』は庄子先輩に戻っていった


 その後、意識が戻った庄子先輩は、その時間から数分間前までの記憶が消えていた

 一部始終を説明した後、庄子先輩は一つの話と、一つの結果を言った


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『神出鬼没』の語源は、『《神》の如く現れ、《鬼》の如く消え去る』と言う話で、『鬼』とは『死者』を置き換えた言い方だということ


 つまり、《独立化》の能力の容姿は《語源》に関係あること


 唯一よかったのは、『神出鬼没』は単体では移動以外ないから危害は起きないこと



 だが、ほかは違う結果になったと予想され、実験は凍結された

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ