無駄話 -コント-
「...で、俺のハーレム込のリア充ライフを邪魔した用事はなんだい?」
ほんとはこれっぽっちも思ってない言葉を、なんとなく心を込めていった
「はい、ほんとはどうでもいかったんですが、まあついでを兼ねてです」
...やはり、俺の心理を読めてるようだ。そうさ、俺にそんなセンスないさ......
「熱也くん、君に生徒会の次期会長をして」
「断る!」
「...だと思ってたよ」
俺の精神暗くされてたのが、一瞬で吹き飛ぶ提案だったので反射で言っていたが、事実めんどい
「僕は裏方を得意とするから、副会長でいるほうがいいんだよ」
俺の心理をまた読まれた
「なら、俺は地味に書記か会計でいいよ」
「それ、書記と会計に失礼だよ」
ま、そうだな
「とにかく、生徒会には入ってもらえるとい」
「だが断る!!」
「...君、実に面白いね」
そりゃ、俺はこの学校の人気者を目指してるからね
「ダウト」
...心理を読んで、嘘呼ばわりすんなよ! 怖くなるよ! 当たってるから!!
「お前、ほんとに」
「能力はあれひとつですよ」
もう未来予知の領域まで言ってるよ、おい。マジ怖いってこの子
「じゃあ、入って」
「どう話してもそこに辿り着かないから断る!!」
「...ッチ」
「お前今交渉者に向かって舌打ちしたよな!? 交渉中に舌打ちしたよな!? キャラぶれしそうなことしたよな!?」
「お構いなく」
「できるかーー!」
それから数分のコント劇を、三人は見ていたことを、俺は気づかなかった