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SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第二章 学校の長たち
18/42

対峙

折角なので、20日もいってみよう!

「アハハハハハハハ!逃げろ!!逃げろ!!!」

「…あのですね、会長。救護の私たちの気持ちも考えてくれます」

 と私の後ろから、二年で保健委員長の『綱波つなは 奈穂なお』が近づいてきた

「え〜!もっとギッタンギッタンに」

 と、片手に持った木製ハンマーを振り回す

「しないでもらえます?性格を変えるのはいいですが、このままだと治しが間に合わず、あなたがつかまりますよ?」

「う〜ん、それもそうだな」

 と言われてすぐ、近づく一人の男子生徒を気絶させる


 奈穂が頭を抱えたのは、言うまでもないだろう



 ちなみに、保健委員長の 菜穂 は《応病与薬》、すなわち《その治療者の資質分で治療の状態が変わる》のレプリカ使用者だ。保健委員にはそのレプリカ、または助手、そして《所有者》で構成されている


 他にもいろいろなレプリカはあるが…



「ではここは会計と書記、それに保健委員に任せて、私はあの『転校生』と『侵入者』をなんとかしますか。運よく 斎木 もいるようだし…あのサボリ魔が」


 ________________________________________


「うっ、悪寒が」

「………気のせいだと思おうか…」


「で、ここまでで質問は」

「ないどころか、十分聞けたとも」



 な、板井


 …まあ、私でも知ってるのが少ないからな〜


 いつからだ?


 …門を出て、2〜3分かな?


 お前の肉体…のトレースは?


 …スリープ中だよ


 そりゃ便利な



 と、すぐ近くの芝生で横になって爆睡してる 板井 が予想できる



 …それはそうと、侵入者が来たぞ


「マジで!?」

「どうかなさいました?」

 とお茶をすする 斎木 が聞く

「いやなんでも。それより、侵入者ってきてたりするか?」

 もし本当なら、斎木 の《情報操作》で分かるはず…

「ちょっと待ってください」

 スキャニングを開始した。たった五秒で終り、答えはYESだ

「数は1、しかし『四字熟語意味発揮能力者』にしか見られなかった微弱な電波発生から『四字熟語意味発揮能力者』と断定」

「倒せそうか?」

「倒すより、追い返しますか」

 と、何か操作し始めた


 ________________________________________


 ザザザッ………………


 さっきまで精密熱源探知で来たが、ノイズがはしり、止まった


「…不良品が、それとも」


 俺は投げ捨て、さっきまであった熱源の座標まで走る


 ガラッ!


 しかし、もぬけの殻だ



 いや、一人いる

 ターゲットではないが、警戒はしろと言われた人物だ



 コードネーム:キラー10

 本名:駿河するが 庄子しょうこ

 能力:不明



「いや〜、遅かったね。今私の右腕が隠したのよ。すごいでしょ〜」

「…いつからだ?」

「まあまあ、そんなことはどうでもいいんだよ。君ね〜、歳いくつ?」

「………」

「わかった!19歳だ」

「………」

「図星なの〜、ねえ図星なの〜」



 スパッ



 俺は口数の多い女を切った



 ゴスッ



 しかしいきなり、後ろからハンマーで殴りかかってきた、至近距離で

 当然よけるが


「あれれ?反射神経鍛えてるの??」


 仕事上、身についてきただけさ


「…でも、次はどうかな?」


 消えた



 また後ろだ。避けるのは簡単…


 ではなかった。さらに消え、避けた方向からハンマーを振りかぶって…



 床を打ち抜いた


 ________________________________________


 俺と 斎木 は逃げる…ではなく追い出す準備をしていた…が、会長によって壊された


「………僕の…傑作が…」


 実際には、網で捕獲→設置地点に装填→強力ばねでさようなら、だったが邪魔だったらしく壊された

 てか、なんか単純すぎるもの作ったけど、確か秀才じゃなかったっけ?


「こうなったら参戦するか」


 と立ち上がったところで、何もないはずのズボンのポケットから紙が落ちた


 選択肢だ



『A:破壊

 B:逃走』



 いやいやいや、Bはないだろ

 てか《破壊》ってなんだよ!?

 俺は断然Aだろ



 しかし、よくよく考えてみようか


 やつの能力はまだみてない


 つまり危険だ



 ここは様子見だな


 ------------------------------------------------------------------


 その時はまだ、このメモの意味を分かってはいなかった

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