表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第二章 学校の長たち
17/42

経緯

「まず聞きたいことはありますか?」

「なんでもいいのか?」

「はい、私が聞きたい分まで聞きますとも。あと、私のことは『斎木』と呼んでくださると幸いです」


 斎木 はそう言うと、気づかなかったが影にいる生徒5人に手で指示をした。全員が女子のようだ


 机と椅子、それにお茶だ


 俺は椅子に腰掛けた

 この子達は、外の奴らの表情とは違い、爽やかだった。いや、爽やかすぎた


「斎木、お前すごくモテモテだな…」

「呼び捨てで呼んでくれてありがとうございます。しかしながら、あなたほどではありませんよ」

「いや、あれは恐怖だろ」

「そっちの方ではないのですがね………それに、彼女たちのことでしたら、なお違いますよ」

「何故に?」

「それは後々話しますよ………それよりも、あなたが知りたいのは、この『強者決定戦』が開催され、《四字熟語意味発揮能力》まで取り入れてるか、でしょう」

「…その口ぶりだと、斎木 も能力者なのか?」

「仰る通りですよ、熱也君」

「呼び捨てでいい………で、お前の能力は?」

「呼び捨てで喋るのが夢だったんですよ………私の能力は他言無用でお願いします」

「それほどなのか?」

「いえ、期待しすぎた人たちを幻滅させたくないので」


 確かに第一印象が只者ではないからな


「私の能力は、『情報操作』です」

「…それって、四字熟語なんだ」


 -----------------------------------------------------------------


 能力名:情報操作


 能力:情報の操作、幻覚効果、情報網遮断など


 -----------------------------------------------------------------


「なんか、使えるのか分からんな」

「まあ、そういうものですよ」

 幻滅とまではいかなくとも、ガッカリは少しいた



 ________________________________________



『分かってるだろうな…この依頼を失敗させれば』

「情報漏えい防止のために殺す、だろ?」

『分かってるならいい……しかし…ここには《キラー10》と《S1》がいるとの情報もある…ミッションの無事成功を祈る』



 ボン



 通信後、通信機は壊れた


「賞金首にしてはちっぽけな金額だが、まあ殺し有りだしいいか」


 肉包丁を持って、人だかりのある門からではなく、裏口から『爽果高校』に侵入した


 ________________________________________


 彼の説明だと、こうなる



 《四字熟語意味発揮能力》が発生したのは、かな が来なくなってすぐらしい。かな が来なくなった理由は不明らしい。

 その日は《流行性アルツハイマー病》が全校で発生したという。その後治ったが、一部の生徒は『四字熟語意味発揮能力』に覚醒、その他も適性があるまでになりました。人数は10人でした。同じ能力であったり、違かったりが多かったです

 その中で最弱5名の《レプリカ》を作成、適性の高い20名が使用しています



 《最強決定戦》がはじまるきっかけは、会長の絶対的な意見でした

 その頃から学校は荒れていき、統制を保てなくなりつつあった時に会長が『だったら勝った奴が最強で、そいつの願いをなんでも聞こう』と言い出したのです。

 博打でしたよ。生徒会で参加なんてほぼ少ないですもの。ただ、わたくしと会長は参加し、連勝し続け、威嚇も兼ねて秩序が元通り



 ________________________________________


「ちょ待て!」

「なんです?」

「だったら一回でいいだろ!?」

「いえいえ、定期的な威嚇は続けないと」

「もういいや」


 お茶のお代わりが来た


 よく見ると透けて…



「まさか、これって幻覚か!?」

「察しがいいですね」



 こりゃ参った


「ここまでできるなら、会長の座でも…」


 俺はそこで口を閉じた

 明らかに今、斎木 は動揺している


「そ、そんな恐ろしいこと、出来るはずないでしょう…」


 余程 淳奈先輩 は怖いらしい


 こんな 斎木 をみたら、鉢合わせだけはしたくないな、と外の悲鳴と高笑いを聞きながら思う


 ________________________________________


 高笑いが聞こえる

 しかし女の、だ


 ターゲットは男と聞いている


 センサーも反応する方向が違う



 俺には『失敗』の二文字はない



 血を吸い付くしながら、俺は階段を一段、一段と上がる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ