危険……かな?
何この状況!?
俺は確かに屋上でご飯食べたかっただけなのに
かな と 板井、そして 庄子先輩 ときてだ
これではハーレムな主人公ではないか
…この痛すぎる視線の中でなければ
「はい、ネツ。あんたのよ」
視線の威力が上がったぞ
「はい、あんたも」
と 板井 にも渡す
威力上昇中
「よかったら、私の弁当の具と取り替えっこしないか?」
はい大型爆弾投下!
「「「貴様ァーーーーーーーー!」」」
「「「いい加減にしてよーーーーー!」」」
と、俺に殴りかかろうとしてきた
もう終わったな…
「はいはい、そこまで!」
庄子先輩 は彼らを止めた
助かったのだと思った…
しかし裏切られた
「この決着、明日の放課後の《月一回 強者決定戦》で決めようじゃないか!」
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《強者決定戦》
かな も初耳のそれは、かな が来なくなってから決まったことで、ちょうど明日なのだという
そして勝手にエントリーされているし
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「何でただの食事がこんなことに」
「まあなんだ、頑張れよ少年」
「人ごとだな〜」
「人ごとだよ〜」
俺の部屋で 板井 は漫画を見ながら笑いこける
「まあ、必勝法は《あれ》の発動段階3かな」
「ああ、あれか〜」
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では、追加事項を踏まえて整理しよう
《強弱逆転》とは
その通り、『強弱が逆になる』のであり、それも段階式である。
・Level0(使用不可)
攻撃と判断したものに勝手に反応してしまう。その攻撃が何であれ、能力者の基礎体力より上な力なら弱く、下なら強く反撃さる。
(精神的に弱ってると発動しない時がある)
・Level1(現在)
攻撃が『人』あるいは『人から離れて30秒以上経過していない物』で発動=常時発動
・Level2(使用限界レベル)
Level1の継続+自然のものにも効果が追加
・Level3
Level2の継続+使用者の周囲500メートルに同効果
・Level4
Level3の継続+純度強化
・Level5
Level4の継続+?
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「………………あのさ」
「ホイホイ何さ」
「対価ってないのか」
「今はないよ。今は、ね…」
それから先は漫画に集中してて、質問には答えななかったまま、夕飯時まで停滞していた
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翌日はすごくピリピリしていた
俺ら3人と、庄子先輩 を除いては
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「みんなー!やる気はあるかーーーー!」
「「「オーーーーーーーーーーー!」」」
「ぶっ潰したい奴はいるかーーーーーーーー!」
「「「オーーーーーーーーーーー!」」」
「帰りたい奴はいるかーーーーーーーーー!」
「オーーーーーーーーーーー!」
もちろん俺だけだ
その声を聞いてか聞かずか、司会役の『蘇向 沙織』は
「それでは説明しまーす!」
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ルールは簡単
勝ち残ったものが勝ちだ
大きな点では
(これで かな が来なくなってから初まった理由がわかる)
『四字熟語意味発揮能力』が使えるのだ
(ないものの方が多いはずなのに)
使えるのは適正者のみ
無ければレプリカ
能力なしのガチもできるなら可
保険なし
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「それでは十秒前ーーー!」
説明が終わった途端、二つの人間に分かれた
立ったままのもの
そして校門を出ようとするもの
「9、8、7…」
だんだんわかってきたぞ
「6、5、4…」
かな と 板井 はいろんな人に連れられて外へ
「3…」
つまり
「2…」
このカウントは
「1…」
不参加者は退場しろ、だろうな
「スタート!」
校門に間に合わなかった人にも容赦無く、校門がしまった
「「「洲崎ィィィィ!」」」
「「「覚悟ォォォォ!」」」
俺何もしてないって!!
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何とかかわしてきた
四階 音楽室
ここなら安全かな…
ポロロン
ピアノの音で振り向いた。そこには同学年にいた気がする男子と思う
「どうも始めまして。わたくし《生徒会副会長》の『野羅雲 斎木』と申します。戦うのは、雑談後でもよろしいでしょうか?」
「いや雑談だけでいいです」
「それは助かります」
どうやら、戦う気は本当にないようだ