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SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第二章 学校の長たち
15/42

学校へ

「はい、そこ!制服を正しなさい!」

「「「す、すいませんでした!《生徒会長》」」」


 全く、これだから最近の男子は堕落するのよ


 いっその事、力で…


「って、ダメかな〜」


 ふと思う



「かなちゃん、どうしてるかな?」


 ________________________________________



 俺は今、正座させられている

 前には かな・かの コンビ

 いつも通り微笑む 宇佐美さん

 料理に逃げた 吉原さん


 横に元凶の 板井



「…で、ネツ の力が発揮できたのは、この人のおかげで」

「うんうん」

「…それで彼女?」

「うんうん♡」

「んなわけあるか!!」

「冗談冗談」


 何故か刺さる視線が二つ


「……………」



 逃げる準備するか?

 でもこいつ今、《複雑怪奇》使えるんだよな



「……まあいいわ」


 何とか死はまぬがれた


 宇佐美さん はクスクス笑う


「おーい、メシだ」


 グッジョブ!吉原さん



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 結果として、板井 も一緒に暮らすまで発展した

 部屋も空いてたらしい


 しかし



「何があっても覗かないでくださいね」



 お前はツルか!



 ________________________________________



 翌日の昼頃、宇佐美さん が提案してきた


「皆様、《学校》に行かれては?」


 何故だろう。俺は記憶がないのに、単語だけで意味がわかってしまう時がある



「行きましょう、お姉様!」

「あんた、中等部でしょ!私達は高等部!」


 まあそうだろうな



 ________________________________________



 着慣れない制服を着る俺

 泣きじゃくる かの を引き剥がしてる かな

 ウキウキのままの 板井


「そんじゃ、しゅっぱ〜つ!」

「なにあんたが仕切ってるのよ!」

「……はあ」


 様々な思いで、『爽果高校そうかこうこう』へと歩き出した



 ________________________________________




「た、大変だ!職員室で今日 かな が来るぞ!」「マジで!?」「しかも転校生もだとよ!」「女子?それとも男子?」「それがどっちもだとさ!」「すげー、二人もか!」「きゃーっ!最高ーーー!」


「こら、朝課外中の3年の邪魔になるから静かになさい」


「しかし生徒会長、かな が来るんですよ!」


「3年に叱られたいなら続けるといい」


 皆がしんとした



 私だって嬉しいさ

 今でも飛んで行きたいくらい


 しかし生徒会長なのだから、規律は守ることが大事だ



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「じゃあ『音部先生』、あとはお願いします」

 そう言って かな は出て行った


「珍しくきたと思ったら、完全に雰囲気変わったな」

「え、昔からじゃないのか?」

「いやいや、昔は表情豊かじゃなかったから。それに結構友達少なかった気がするが、嫌われはしなかったよ」

「ふ〜ん」


 思わぬ一面を見た気がした



 ________________________________________



「おひさー、かな!」

「久しぶり、ほのっち!」

「おお、雰囲気変わったね〜。何食った!」

「何もお菓子なのは食ってないわよ〜」


 どうやら、浮いた存在にはいないようだ


 しかし、ラブレターが増えてたのにはびっくりだ



 それから数分雑談をした



 ________________________________________



「はーい、席につけ。転校生を紹介するぞ」



 その後、つつがなく終わり、休み時間は かな と 板井 の周りに人だかりが出来ていた


 俺は校舎を見学することにした



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 なのに、迷ってしまった!


 来た道戻っても分からない!


「誰か助けてくれー!」



「どうしたの?」

「おわっ!?」


 俺はいきなり後ろからの声にジャンプした


「ご、ごめんなさい。驚かすつもりはなかったの」

「いえ、こちらこそ」

 と俺は振り向く



 そこに立ってたのは


 俺みたいな普通の黒い制服でなく、白い制服を着た

 見た目的に気品があり

 …ちょっと胸が小さい


 俺と同じ背の生徒がいた



「あ、私は二年で生徒会長の『駿河するが 庄子しょうこ』よ、よろしく」

「あ、生徒会長でしたか。俺は」

「『洲崎 熱也』さんですね」

「あれ、あったことってありますか?」

「いえ。しかし私は生徒会長なので」

「ああ、なるほど。では、生徒会長どの」

「『庄子』でいいわ」

「じゃあ庄子先輩、《1-D》ってどこでしょうか?」

「え?すぐ目と鼻の先よ」


 その通り、指さされた方には《1-D》と書かれてあった



 お礼を言おうとしたが、すでに彼女はいなくなっていた



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「…で、そしたらいなくなってたの?」

「ああ」

「フラグビンビンだね〜」

「てか、私に言ってくれれば、道案内くらいしたのに」

「いやいや、クラス敵にまわすほど強い心はないよ。まあ、遅いかもしれんが…」



「やあ、またあったな 熱也君」



「あんた、ストーカーのセンスあるよ、きっと」

 と俺は、後ろから目を覆ってきた 庄子先輩 に拍手する



「それと久しぶり、かな!」


 と今度は かな に抱きついてきた



 もう、廊下の時の印象がぐちゃぐちゃだ

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