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SELECT REMEMBERS 【修正前版】(旧「remember」)  作者: ヨベ キラセス
第一章 覚醒
14/42

形勢逆転の結末

 全てが合致した



 時々の怪奇現象巡りの時の笑いこけそうな 綺羅さん

 時々宙を何かが通る感覚

 気配がいきなり消えたり、現れたり


 全てが



 ________________________________________



「「あんたの仕業か!!」」


 俺だけでなく、かな もツッコミ


 宇佐美さん が知ってるのも無理ない

 そうなると 吉原さん も知ってたのだろうか?


 そういえば、さっきの かの を投げた時の滞空時間が異様に長かったような?



「さて、ネツくん。ありがとうね、かな 達を救ってくれて」

「あなたが助ければよかったのでは?」

「私の能力《複雑怪奇》は、実際には私のじゃもうないのよ」

「え?てことは」

「発動には準備がいるのよ。あと、これを かな に渡してくれる」


 と、丸いものを渡された


「あなたが渡せば」

「私にはもう、寿命なのよ」


 意味わからん


「わからなくていいわ。それよりも時間がもうないのよ。行きなさい」

「何行ってるのさ、あなたも」

「…かな と かの をよろしくね」

「なに…を…………言って……………………」

「おやすみなさい。いい夢を」

「き…………ら……ら……………………さ」



 暗転



 ________________________________________



 俺が起きた時は、それから一週間後、病室の中でだ



「…いっつ!」

「ネツ!」


 どうやら近くに かな がいた


 記憶を呼び起こす



 クニコ と戦い、倒し

 暴走して、マグマの中に落とすのを道ずれに使用

 綺羅さん が…



「そうだ、綺羅さん は!」

 俺は かな の肩をつかんだ

「お母様は…あの後ね……結界みたいに家を囲ってね………それで…それで」

「すまない、もういい」


 俺は 誰の涙も見たくない

 たとえ、身内じゃなくても

 そして、身近な人なら特に



「お姉様を泣かせるなーーーー!!」



 ゴスッ



 俺は腹にキックを食らった


病人敬うやまえ!!」

「お姉様を泣かせる輩を敬う気などありません!!」

「お前な〜」



 かの はすっかり元気になった、恩人を痛めつけるほどに



「お前、覚えてろよな」

「あれ〜、耳が遠いですわね〜」


 こいつって奴は!!



「……………………クスッ」



 かな は笑っていた



 ________________________________________




 後日談を幾つか



 《染崎邸》は侵入出来ないので分からない


 綺羅さん は行方不明…と信じている


 クニコ も同じく


 俺は数日で回復した。まあ、ほぼ怪我はないが、疲労がどっと出たのだと 板井 は言う


 かの はこの通り、かな もだ


 宇佐美さん と 吉原さん は、《染崎邸》があれなので新しく一軒家を探した(また同じことがあっても、修理しやすいように)


 宇佐美さん が《四字熟語意味発揮能力》を知ったのは主人、つまり かな の親父さん、が行方不明になった頃から、実は かな が能力者で、毎度暴走を止めるのに必死になりながら 綺羅さん と解明させたらしい


 かな へと言われた丸いものは、《複雑怪奇》の能力だと 宇佐美さん が教えてくれて、元々は かな の能力を、綺羅さん が抑えてたらしく、発動させる対価として、寿命を使ってたという


 そして 板井 は…



 ________________________________________



 数日後退院した


「あ〜、なまったなまった」

「なら走り込みを」

「却下」

「お姉様、私とあの夕日に向かって」

「却下!」

「しかし、なまったな〜」


「なまってた方が、《強弱逆転》の能力も上がりますよ」


 俺たちは警戒した

 先日、かな 達には話したが、他に教えてなどいないはず


 知ってるのは俺と かな、かの、宇佐美さん、吉原さん…



「私を誰だど思ってるのさ、ネツよ」


 いや、一人忘れている


「なら選択肢をやろうか?」


 そう、こいつは…


「『A:死ぬ

 B:今すぐ謝ってから死ぬ』

 さあ、どうするさ」



 俺の苦手で

 俺の能力覚醒助手の



 板井 瑞花 だ

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