第9話:美代の部活動
あけましておめでとうございます。今年度初の投稿です。今年度も岡田さとしをよろしくお願いします。
今回は正式では4人の中で唯一部活の所属している坂本美代の部活での話っというより茶番。
ここは○×高校の新聞部部室。元々は空き教室であったが、開設者である当時の校長先生の娘さんである”稲川 純”がコネを使って占拠して使ったのが始まりである。
「こんにちは。」
「おい~す」美代が部室に入ると書類がまるで要塞のように積み上げられた机で作業している人がいる。彼女が3年生で新聞部部長である”天川 咲子”である。
「あれ?他の子はまだですか?」
「そうなのよ・・」新聞部は合計6人が所属している。つまりあと4人来ていないのだ。
「ふふふ。」
「ん!?誰だ!」美代が反応する。すると、突然天井から手足のスラーとした女性が降りてきたその姿はまるで蜘蛛のようなだった。
「情け無用の女、スパイ・・「何やってんだお前は!!」痛!!」部長が後ろから自前の手作り風巨大ハリセンでその女性の頭に一発叩いた。
「何するんですか?軽いパーティージョークなのに・・」
「いつどこでパーティーがやってるんだ!」このひっぱたかれた女性の名前は部長と同じクラスである”鈴木先輩”見ての通りボケ要員です。
「他の奴らはどこだ?」
「さぁ、そこまでは・・・ん?」部長が鈴木先輩を問い詰めていると鈴木先輩はあるものを見つけたようです。
「あのバックさっきまでありました?」
「ん?あ、ホントだ。」
「美代、ちょっと見てきてくれ。」
「えぇ、私ですか!?」部長が突然自分に命令して驚く美代であった。
「こういう時は先輩が・・」
「じゃあ私が行きますよ。」
「え?」すると鈴木先輩が手を挙げて名乗り出た。
「ふ、仕方ない。じゃあ私も行くよ。」
「えぇ!?」今度は部長も名乗り出た。これは後輩としてまずいと思ったと同時になんかどっかで見たことあるシーンだなと思った美代であった。
「・・・じゃあ私も・・・」
「「どうぞどうぞ。」」
「やっぱり!?なんとなく予想はしていたけどやっぱり!?」結局美代が見ていくことになってしまった。美代はバッグの手前まで来るとバッグを確認した。かなり大きく美代程度の大きさの人なら入るんじゃないかと思える大きさであった。心臓の音が鼓膜に響いて聞こえてくる。もうドキドキというよりバクバクという音がふさわしいくらいに心臓が早く鼓動を打っていた。
「開けますよ・・・」
「うん、お願い・・」美代は先輩たちの承認を受けて、バックのファスナーを緩め始めた。すると、中から”何か”が飛び出してきた。
「はい!てじにゃーにゃ!なちゃって・・てあれ?」バックから飛台して驚かそうとして待ってたら、やっとファスナーが緩んで目の前にいるやつを驚かそうとしたのだが。予想以上に効きすぎたみたい。
「美代、大丈夫か!?」
「美代!?」目の前に美代が白目向いて気絶してる。
「いや~、ゴメンゴメン。まさかあそこまでうまくいくなんて・・・」バッグから出てきたのは2年生の”大木先輩”。こんな風に人驚かせるのが大好きな大変迷惑な性格の持ち主である。
「まったく、相変わらずだね。その性格どうにかならないの?」部長が呆れた口調で言うが効き目は全くないのは本人もわかっている。あと、調度気絶していた美代も目を覚ました。
「あれ?ここはどこ?私は誰?」
「ここは新聞部の部室であなたは坂本美代。」淡々とした口調で鈴木先輩が言った。
「いや~、ゴメンネ美代。まさかあそこまでうまくいくな・・・」大木先輩が紗っべている途中で大き先輩の右頬を何かがすごい速度で通過し、後ろの壁に何かが刺さった音がした。大木先輩は先ほどの表情で固まったまま、ゆっくりと後ろを振り向くとそこにはGペンが根元まで刺さっていた。
「今度やったら、殺すよ・・」
「・・・・はい。」大木先輩は言葉では表現できないような表情の美代には反省するが、鶏のごとくすぐに忘れてしまう。
(すっかり忘れてた・・美代は投げる武器では学校一の実力だったことを・・・)かつて美代は、夜中に痴漢目的で襲ってきたロリコンのおっさんをたまたま持っていた鉛筆を投げ武器のように使用しておっさんを半殺しにした経験があった(実際は街路樹に縛り付けてからのダーツとかなり酷いやり方)。
「大木先輩、忘れましたか?私が中学の時に”サイコの美代”と教師はおろかPTAからも恐れられたことを・・・」
「はい。」こういう時は素直に謝るのがいいと大木先輩は素直に誤っていた。
「大木、ほかのみんなは?」部長が大木に質問した。
「なんか用事があるみたいで帰りました。」
「「「・・・・・え?」」」
「だから、用事があるみたいで帰っちゃいましたよ。」少し不機嫌そうにして大木は言い直したが、部長、鈴木先輩、美代はは立ち尽くしていた。
「・・・・・今日は休みでいいや・・」
「え!?ホントですか!?」大木先輩が喜んでいる目で言う。
「ちょっ!?部長!?」
「天川さん、部員が揃わないと活動やらなくなるくせどうにかしてください」美代と鈴木先輩が止めに入ろうとする。
結局、今日の部活動はこれで終わってしまった。
新聞部の話はまたいつか書こうと思います。